大阪・梅田にストリートアート、英国のアーティストが描く大型作

注目のアーティスト作品が展示即売される現代アート展『ART!ART! OSAKA!』が、「大丸梅田店」(大阪市北区)で開催中。3月19日までは、世界的アーティスト・バンクシーにも影響を与えた人物として知られているニック・ウォーカーと、20年来の友人というシーワンが、ライブペインティングをおこなっている。

左から「大丸梅田店」でライブペインティングをおこなうニック・ウォーカー、シーワン

4〜9階のイベントスペース、11階「ART GARALLEY UMEDA」、15階「大丸ミュージアム(3月13日〜)」と、同百貨店全体で盛り上げるイベント。いずれも展示即売で入場無料となっており、総勢500点以上の作品が揃う。

同イベントの1企画として現在、「ニック・ウォーカー」と同じく英国のアーティスト「シーワン」が、同百貨店1階東と3階のイベントスペースでライブペインティングを実施している。どちらも2mを超える大型作品となっており、2人によると「1階の作品は余計なものは入れずシンプルに、3階の作品はクレイジーに」とのこと。期間中は不定期で来店し、作品を完成させていくという(9日夜8時ごろから3階に来店予定)。

紙で作られた型板を用いた「ステンシル技法」の先駆者のひとりとして知られているニック。繊細なデザインのステンシルとスプレー缶で、独自のアートを生み出している。一方のシーワンは抽象的で水しぶきのようなペインティングが特徴。世界中に「ストリートアート」が広がった1980年当時は、抽象的な作風のアーティストは珍しかったという。ライブペインティングの際も、大きなキャンバスに迷いも無く描き続ける姿が印象的だった。

どちらもガラス張りになっており、営業後にも作業をする2人に足を止める人も

3月13日からは、15階の会場で「草間彌生」「アンディ・ウォーホル」「キースへリング」「ジャスパー・ジョーンズ」「ロイ・リキテンシュタイン」など、独特の世界観で精力的に活動する新時代のアーティストたちの作品が一堂に集結する。2人も13・16・17日の3日間は在廊予定だ。

担当者は「コロナを経て、アートを生活の1部として取り入れられる人が増えていますので、身近にアートに触れる機会を増やしていきたいと思っております」と話す。現在開催中の『ART!ART!OSAKA』は3月19日まで(15階「大丸ミュージアム」のみ3月13〜18日)。

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