阪神タイガースの歴代開幕投手、球団史上初“アレンパ”へ青柳晃洋が2年連続で先陣 歴代最多は?

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青柳晃洋で2年連続開幕戦勝利へ

阪神の青柳晃洋投手(30)が2024年の開幕投手に決定した。3月29日の巨人戦(東京ドーム)で2年連続2度目の大役を担う。

岡田彰布監督が就任した昨季は自身初の開幕投手を務め、DeNAを5.2回1失点に抑えて白星を挙げた。シーズン成績は8勝6敗、防御率4.57と不完全燃焼に終わったものの、日本シリーズでは第7戦に先発して勝利に導き、38年ぶりの日本一に貢献した。

今季はキャンプ中に右臀部の張りが出て調整ペースを一時落としていたが、8日に行われたヤクルトとのオープン戦(甲子園)に先発。4回1安打無失点の好投で、上々の仕上がりを見せている。昨年に続き開幕戦勝利でスタートダッシュなるか注目だ。

では、これまでの球団史ではどのような投手たちが開幕投手を務めてきたのだろうか。改めて振り返ってみたい。

阪神の歴代開幕投手一覧

セ・パの2リーグ制となった1950年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。

1950年 内山清
1951年 内山清
1952年 三船正俊
1953年 藤村隆男
1954年 小山正明
1955年 西村一孔
1956年 小山正明
1957年 西尾滋高
1958年 渡辺省三
1959年 小山正明
1960年 村山実
1961年 小山正明
1962年 小山正明
1963年 小山正明
1964年 村山実
1965年 バッキー
1966年 村山実
1967年 村山実
1968年 村山実
1969年 江夏豊
1970年 江夏豊
1971年 江夏豊
1972年 古沢憲司
1973年 江夏豊
1974年 江夏豊
1975年 江夏豊
1976年 古沢憲司
1977年 江本孟紀
1978年 江本孟紀
1979年 江本孟紀
1980年 小林繁
1981年 小林繁
1982年 小林繁
1983年 小林繁
1984年 野村収
1985年 池田親興
1986年 池田親興
1987年 キーオ
1988年 仲田幸司
1989年 仲田幸司
1990年 中西清起
1991年 野田浩司
1992年 葛西稔
1993年 仲田幸司
1994年 湯舟敏郎
1995年 湯舟敏郎
1996年 藪恵壹
1997年 川尻哲郎
1998年 藪恵壹
1999年 藪恵壹
2000年 星野伸之
2001年 星野伸之
2002年 井川慶
2003年 井川慶
2004年 井川慶
2005年 井川慶
2006年 井川慶
2007年 下柳剛
2008年 安藤優也
2009年 安藤優也
2010年 安藤優也
2011年 能見篤史
2012年 能見篤史
2013年 メッセンジャー
2014年 能見篤史
2015年 メッセンジャー
2016年 メッセンジャー
2017年 メッセンジャー
2018年 メッセンジャー
2019年 メッセンジャー
2020年 西勇輝
2021年 藤浪晋太郎
2022年 藤浪晋太郎
2023年 青柳晃洋
2024年 青柳晃洋

最多は小山正明、江夏豊、メッセンジャーの6度

球団で最も多く開幕投手を務めたのは、小山正明、江夏豊、ランディ・メッセンジャーの3人で6度。小山はプロ2年目の1954年に初めて、61年からは3年連続で大役を担うなど、6度の開幕登板で4勝を挙げた。江夏は69年から71年、73年から75年まで2度、3年連続で開幕投手を務めた。こちらも6度の登板で4勝を挙げている。

メッセンジャーは来日4年目の2012年に初の開幕投手を託されると、2015年から2019年まで5年連続で大役を務めた。小山は10年、江夏が9年、メッセンジャーも10年という比較的短い在籍でありながら6度の開幕投手を務めており、チームにおける存在感の大きさがわかる。

メッセンジャーは2015年から5年連続で開幕投手を任されたが、この連続先発記録も球団では最多タイ。同数での1位タイは2003年の沢村賞投手・井川慶だ。井川は2002年から2006年まで5年連続で開幕投手を務め、翌年から海を渡りヤンキースへ移籍した。

2024年の開幕戦は、3月29日の巨人戦(東京ドーム)。阿部慎之助監督が就任した新生巨人との伝統の一戦で、青柳はどのような投球を見せるだろうか。球団史上初となる2年連続日本一目指すチームを勢いづける投球が期待される。



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