マリナーズがブルペン補強 右腕スタネックと1年400万ドルで合意

日本時間3月9日、マリナーズがアストロズからFAとなっていた救援右腕ライン・スタネックと1年間のメジャー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、スタネックには400万ドルが保証され、さらに最大200万ドルの出来高が設けられているという。マリナーズはマット・ブラッシュ、グレゴリー・サントス、ジャクソン・コワーとブルペンに故障者が続出しており、スタネック獲得はそれをカバーする狙いがありそうだ。

現在32歳のスタネックはこれまでレイズ、マーリンズ、アストロズでプレーしてきた救援右腕。特にアストロズ移籍後は目覚ましい活躍を見せ、2021年に自己最多の72試合に登板して同じく自己最多となる21ホールドを記録すると、2022年は59試合で17ホールド、防御率1.15の好成績をマークした。メジャー7年目の昨季は55試合に登板して3勝1敗、3ホールド、防御率4.09を記録。短縮シーズンの2020年を除き、2018年から5年連続で55試合以上に登板している。

マリナーズはセットアッパーのブラッシュが右ひじの炎症で開幕に間に合わない見込み。新戦力のサントスも右肩を痛めて調整が遅れており、同じく新加入のコワーも右腕を痛め、医師の診察を受ける予定となっている。故障者の続出によって、クローザーのアンドレス・ムニョスにつなぐまでの中継ぎ陣に不安を抱えており、そこに実績のある投手を加えるべく、FA市場に残っていたスタネックの獲得に動いたようだ。

米サイト「ロースター・リソース」によると、スタネック獲得でマリナーズの今季のペイロールは約1億3900万ドルに。今オフはエウヘニオ・スアレスやテオスカー・ヘルナンデスがチームを去ったが、ホルヘ・ポランコ、ミッチ・ガーバー、ミッチ・ハニガーらを獲得し、さらにスタネックと合意したことによって、昨季とほぼ同水準のペイロールでシーズン開幕を迎えることになりそうだ。

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