レッズの有望株ノエルビ・マルテが薬物規定違反で80試合出場停止

レッズの球団ナンバーワン有望株で今季のナ・リーグ新人王候補にも挙げられていたノエルビ・マルテのキャリアが一時停止を強いられることになった。日本時間3月9日、MLB機構は薬物規定違反により、マルテに80試合の出場停止処分を科したことを発表。禁止薬物に指定されているボルデノンの陽性反応が出たという。今回の出場停止処分は2024年シーズンの開幕から適用されるため、マルテが復帰できるのはシーズン81試合目ということに。また、レッズがポストシーズン進出を果たした場合、マルテは出場することができない。

現在22歳のマルテはマリナーズ時代からプロスペクト(若手有望株)として期待されていた選手であり、2022年7月末にルイス・カスティーヨとのトレードでレッズへ移籍。昨年8月にメジャーデビューを果たすと、35試合に出場して打率.316、3本塁打、15打点、6盗塁、OPS.822の好成績をマークした。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでは球団1位の評価を受け、メジャー全体でも21位にランクイン。正三塁手としての起用が予定され、新人王候補の1人にも挙げられていた。

デービッド・ベル監督は「非常に寂しくなるだろう。私は彼を信じている。彼ならこれを乗り越えられるはずだ。私は彼の味方だし、戻ってきたときには温かく迎えてあげたい」とコメント。指揮官によると、マルテは出場停止処分を受けたことをチームメイトに対して説明したという。新加入のジェイマー・キャンデラリオは「彼はこのチームで最も特別な選手の1人だ。悲しいニュースだけれど、僕たちは彼の味方だし、彼をサポートしていく」と話した。

レッズは今オフ中にトレードの噂が絶えなかったジョナサン・インディアをキープしているため、マルテが離脱しても内野手の人材は豊富。二遊間はマット・マクレーンとエリー・デラクルーズで固定される見込みだが、一塁と三塁に関してはキャンデラリオ、インディア、スペンサー・スティアー、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドと多くの人材がおり、マルテ離脱によって戦力に大きな穴が開くことはないだろう。

なお、レッズは今回の件について「MLB機構の薬物規定を全面的に支持します。これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」との声明を発表している。

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