東京都心に花粉光環が出現 週末の外出にはマスクなどで万全な対策を

9日(土)午前9時半ごろ渋谷区にて撮影 提供=気象予報士・鈴木悠

 きょう9日(土)午前9時半ごろ、東京都内で花粉光環(かふんこうかん)が撮影された。花粉光環とは、太陽の光が花粉にぶつかって光が回り込むことで、太陽を中心にして円盤状に虹色が広がる現象のこという。

 花粉光環は別名「魔のサークル」とも呼ばれ、花粉が非常に多く飛散している証拠になる。太陽を直視すると眼を傷めるおそれがあるため、建物や電柱などで太陽を隠して空を眺める必要がある点に注意が必要だ。空を見上げて花粉光環を見つけた際は、自宅に入る前に衣類に付着した花粉を念入りに落とすなどの対策を心掛けた方がいいだろう。

 なお、環境省によると、花粉は昼前後と夕方に多く飛散しやすくなるという。関東の平野部では、あす10日(日)にかけても晴れてスギ花粉は非常に多く飛散する見通し。週末の外出は、花粉が付着しにくい服装を選び、マスクや専用のメガネなどで念入りな対策を行った方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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