【MLB】カブス・今永昇太、前回に続き被弾も“5奪三振”の快投 地元メディアは「相手打者にとって厄介」と高評価

カブス今永昇太投手が8日(日本時間9日)、米アリゾナ州メサで行われたマリナーズとのオープン戦に先発登板。鈴木誠也外野手も「2番左翼」で先発出場し、日本選手2人が初共演した。

オープン戦2度目の登板となった今永は3回を投げて4安打2失点2四球5奪三振だった。シカゴの地元メディアなどが伝えている。

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■「制球ミスが本塁打に直結」メジャーのパワー実感

初回は1四球を与えたものの、2つの三振を奪うなど無失点で抑えた今永。順調な滑り出しだったが、2回に暗転。先頭ルイス・ウリアス内野手に外角低めの直球を左中間へ運ばれ、前回登板に続き被弾。さらに単打や盗塁などで1死三塁のピンチを招くと、8番ライアン・ブリス内野手に適時打を浴びて2点目を献上した。

3回は1死から四球で走者を出したものの後続を断ち、この回で降板。2度目の実戦登板は3回4安打2失点2四球5奪三振。球数は57球で、最速は93マイル(約150キロ)だった。

米地元紙『シカゴ・トリビューン』によると、今永は「前回と同じ問題が出た。ストライクを先行させようと直球を投げたが、思ったところに行かなかった。だから、これからもそこ(直球の制球)に取り組み、調整を続けて行く」と話したという。

前回登板では「本塁打を打たれないこと」をテーマにしてマウンドに上がったが、3ランを被弾。2度目の登板となった今回もソロ本塁打を浴びた。

「メジャーの場合、小柄な選手でも大きなパワーを持っていて、コースを外した時には単打では済まず、本塁打になってしまう」と話し、改めて日米の違いを実感していた。

■直球と変化球の組み合わせ「シーズンでも有効」

ただ、2戦連続で本塁打を浴びたものの同紙は擁護。「直球のコントロールに取り組み続けている中で、イマナガは迅速にメジャーの打者がそのボールを打つのが得意であることを学んでいる。彼は今回5つの三振を奪ったが、変化球も使って攻める時、その配球が打者にとっていかに厄介かを示した」と指摘。直球を見せ球に変化球で相手を翻弄するパターンが通用したことは「レギュラーシーズンにおいて重要になる」と主張し、評価した。

地元メディア『ブリーチャー・ネーション』も「イマナガにとって2試合目の登板も成功した。確かにまた本塁打を許したし、フェンス際へ持っていかれたが、直球の威力が増していることは分かった。彼がアウトを取ることだけに集中するのではなく、考えながら投球していることも明らかだった。それに彼は三振を量産した」と記し、合格点を与えた。

フライボール投手である今永の場合、本塁打の危険は常に付きまとう。そのため、被本塁打を懸念したヤンキースなどが獲得を見送ったとされているが、オープン戦を通じて直球と変化球の組み合わせが有効であることを証明しつつある。次回登板でさらなる進化した姿を見せられるか、注目だ。

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文●SPREAD編集部

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