「夜間電力」を最大限利用して電気代を節約できる家事は何?昼間と比べてどれくらい電気代がお得なの?

昼間と夜間の電気代を比較

まずは、夜間(23~7時)に行っても問題ないと考えられる、洗濯、炊飯、エアコンについて、昼間と夜間電力で行った際の電気代をみていきましょう。洗濯機・炊飯器・エアコンを夜間に、それぞれ下記の条件で使用すると仮定します。

・洗濯機:ドラム式で23時から洗濯を始めて、省エネコースで乾燥まで行った場合
・炊飯器:23時から炊飯を始めて、翌朝7時まで保温した場合
・エアコン:23時から起動して、翌朝7時まで運転した場合

昼間の電気代単価を42.80円/キロワットアワー、夜間の電気代を31.84円/キロワットアワーとして計算すると、それぞれの電気代は、表1の通りです。なお消費電力は、メーカーの発表している値に基づく参考値です。

表1

※参考サイトを基に筆者作成

洗濯、炊飯、エアコンのすべてにおいて、昼間よりも夜間電力で行ったほうが電気代が安くなることが分かりました。1ヶ月分の昼間の電気の使用を夜間に切り替えたとすると、洗濯は約240円、炊飯は約90円、エアコンは約540円の差が生じます。

夜間料金プランに向いている家庭

各電力会社では、夜間の電気料金が低くなる、夜間料金プランを設定している会社もあります。

しかし、夜間の電気料金が低い代わりに、昼間の電気料金は高めに設定されていることもあるため、すべての家庭において、夜間料金プランで電気代の節約ができるとは限りません。ここでは、夜間電力プランに向いている家庭をみていきます。

昼間ほとんど家にいない家庭

仕事などの理由から、昼間は家に誰もいない家庭の場合は、夜間電力プランにすることで、電気代を節約できる可能性が高いでしょう。

電気代が高くなる日中に、電力のまとまった利用を抑えることで、プランの特徴をうまく生かせます。

オール電化の家庭

オール電化の家庭の場合は、ガス併用の家庭と比べて、家計に占める電気代の割合が大きくなります。

また、太陽光発電を併用すれば、電気代の高い時間帯に電力を購入する必要がありません。電気を使用する時間を調整することで、夜間電力の恩恵を受けやすいといえるでしょう。

夜間電力を上手に使って電気代を節約しよう

夜間料金を上手に使えば、昼間に家事を行うよりも、夜間に行うほうが電気代を節約できることが分かりました。

特に、日中の外出が多いご家庭や、オール電化の設備を導入しているご家庭では、夜間の電力が安いプランのメリットを、活用できる可能性があります。ライフスタイルと照らし合わせて、ご家庭に適したプランを選択しましょう。

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 夜トクプラン
パナソニック株式会社 エアコン1時間ごとの電気代はいくら? 冬の暖房の省エネな使い方も解説
神奈川県 災害時も停電のないくらし!~今こそ太陽光発電~

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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