鹿児島市の一般廃棄物埋め立て施設、寿命が延びた 「30年間で満杯」が3倍以上の100年超に…そのわけとは?

 鹿児島市は8日の市議会総務環境委員会で、横井埋立処分場(犬迫町)が、約70年後の2093年ごろまで利用できる見込みであると説明した。1986年に運用が始まった同施設は当初、30年ほどで満杯になると想定されていた。分別や資源化の推進で年間埋め立て量が約7割減ったことにより、施設の寿命は3倍以上に延びることになる。

 同処分場は、市内で唯一の一般廃棄物の埋め立て施設。市は缶や瓶、ペットボトルのリサイクル推進や汚れたプラスチック製品の焼却処分などに取り組み、86年度に約9万5000トンだった年間埋め立て量は、2022年度には約2万6000トンまで減少した。

 二つある埋め立て工区のうち、現在利用中の2工区2期は28年度までにほぼ満杯になる見込み。最後の埋め立て可能部分となる2工区3期は24年度に実施設計を行い、28年度の利用開始を予定する。容積は156万4000立方メートル。

 同処分場は北部清掃工場が管理する。鷲尾健郎工場長は「今後もさらなる延命化に努めたい」としている。

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