33歳で「年収400万円」は少ないでしょうか? 最近大学の同期に会ったのですが、みんなもっと稼いでいるようでした。将来も考え転職などすべきでしょうか…?

日本の平均年収

ここでは、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」から、日本の平均年収を確認していきましょう。同調査の結果報告によると、日本の平均年収は約458万円でした。男性は約563万円、女性は約314万円となっています。

・規模ごとの平均年収

一般的には、企業の規模が大きいほど年収が高いといわれます。それは、実際に同調査結果をみても明らかです。

従業員数が10人未満の企業における平均年収は、約371万円です。100~499人の企業では約446万円、1000~4999人の企業では約521万円となっており、やはり従業員数の多い企業ほど平均年収は高くなっています。ちなみに、従業員数が5000人以上の企業の平均年収は、約538万円となっています。

・業種ごとの平均年収

平均年収は、業種によっても異なります。同調査で最も平均年収が高かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で、747万円でした。「金融業・保険業」は656万円、「情報通信業」は632万円と、これらも平均年収で600万円台と高くなっています。

一方で、「宿泊業・飲食サービス業」の平均年収は268万円と、同調査では唯一200万円台です。「農林水産・鉱業」は337万円、「サービス業」は377万円、「卸売業・小売業」は384万円と、これら3つの業種が300万円台となっています。

33歳で年収400万円は少ない?

同調査の結果報告によると、30~34歳の平均年収は425万円です。同年齢階層の男性の平均年収は485万円、女性は338万円でした。33歳で年収400万円は平均よりもやや低いといえます。

仮に男性であれば80万円以上下回るため、大学時代の同期男性のほうが稼いでいるというケースもなくはないでしょう。女性であれば平均より60万円以上も多いため、少ないと思うことは少ないかもしれません。

仕事はやりがいや将来性なども重要

年収は数字に表れるため比較しやすく、優劣をつける際にもしばしば用いられます。しかし、その人にとっての仕事の良し悪しは年収のみでは決まりません。

やりがいや将来性、自分に合っているかどうかや社会貢献度などによっても、仕事の価値は変わってくるでしょう。やりがいを感じており、経済的に困っているわけでもなければ、周囲と比較して不安になる必要はありません。

もっと多くの収入を得たい場合は、転職や副業も視野に入れてみましょう。33歳は市場価値も高く、転職しやすい年齢といえるでしょう。平均年収の高い業種や職種への転職を目指すのも一つの選択肢となります。

あるいは、副業で少しでも収入が得られれば、現在の仕事を辞める必要もなく年収が増やせるでしょう。いずれにしても、収入を増やすには新たな行動が不可欠です。

年収を周りと比べるよりも自分自身の価値観を大切にしよう

30代前半の平均年収は425万円のため、33歳で年収400万円であれば極端に少ないとはいえません。しかし、同年代の男性の平均年収は485万円のため、もし33歳男性で年収400万円であれば平均を下回ります。

とはいえ、仕事は年収だけではなくやりがいなども大切です。周りと比べるよりも、自分の価値観に合っているかを重視しましょう。年収を上げたい場合は、転職や副業などを試みる必要があります。自分から行動し、収入増を目指すしかありません。

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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