【NBA】八村塁が2戦連続2桁の12得点を奪うもショット不発。レイカーズはラッセルが44得点と大爆発し、強豪バックスとの激戦を制す<DUNKSHOOT>

現地時間3月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでミルウォーキー・バックスと対戦。123-122で勝利し、今季成績をウエスタン・カンファレンス9位の35勝30敗(勝率53.8%)とした。

ともに前試合で敗戦を喫している両チーム。先発はレイカーズがディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、アンソニー・デイビスに加えて、左足首の痛みで欠場したレブロン・ジェームズに代わりスペンサー・ディンウィディーが移籍後初スタメン。対するバックスはビッグ3の一角クリス・ミドルトンが長期離脱するなか、デイミアン・リラード、マリーク・ビーズリー、ジェイ・クラウダー、ヤニス・アデトクンボ、ブルック・ロペスがスターティングラインナップに並んだ。

試合は第1クォーター、終始追いかける展開となったレイカーズは27-30と後れを取るも、第2クォーターに入りラッセルがオフェンスを牽引し、残り10分半に32-30と逆転してこの日初のリード。オフェンスではラッセルやリーブスを筆頭にチーム全体で3ポイントを高確率で決めつつ、インサイドでデイビスが奮闘。守備ではヤニス&リラードの猛攻に耐え抜き、67-63でゲームを折り返した。
第3クォーターもレイカーズは、ベンチ出場したトーリアン・プリンスの躍動もあり終始主導権を握る。残り1分を切ってバックスに1点差まで詰め寄られたものの、ラスト5秒でラッセルの3ポイント、リーブスのスティールからのレイアップで5点を追加し、96-90で勝負の第4クォーターを迎えた。

ラスト12分、左肩を痛めたデイビスのコンディションが不安ななか、残り7分にリラードがレイアップを決め、103-103とバックスが同点に追いつく。この苦しい状況下でレイカーズは絶好調のラッセルが何とかオフェンスを牽引するも、残り3分を切ってバックスに逆転を許す。しかし121-122と1点ビハインドで迎えたラスト6秒、ラッセルが劇的なフローターを沈めレイカーズが再逆転。最後はリラードのショットをディンウィディーがブロックし、息詰まる熱戦を制した。

“師匠”レブロン不在のなかでステップアップが求められた八村は、第1クォーター残り5分5秒、ドライブから華麗なスピンムーブでレイアップに成功。最初の12分間はこの2得点にとどまったものの、3ガードラインナップでサイズ不足なチーム事情において、3リバウンドを奪取した。
第2クォーターは頭からコートに立ち、最初のポゼッションでヤニスとの1オン1からプルアップジャンパーをヒット。残り2分半にはトランジションからフィニッシュに持ち込み、ショットは外すもビーズリーのファウルを誘いフリースローを獲得(1本成功)。残り1分半にも、再び速攻から力強くシュートをねじ込んだ。

第3クォーターも開始からコートへ。残り7分23秒にはリラード相手にミスマッチを突き、ローポストから素晴らしいスピンターンでレイアップを決める。第4クォーターはクロージングラインナップとして最後までコートに立ち、6点ビハインドの残り2分には値千金の3ポイントを沈めてみせた。
最終的なスタッツは、38分2秒のプレータイムで12得点(フィールドゴール5/16、3ポイント1/6、フリースロー1/2)、5リバウンド、2アシスト。2戦連続で2桁得点をマークしたものの、この日は今季好調だった長距離砲が不発だったように、被ブロックやミスショットなどシュートを決め切れない場面が目立った。

レイカーズの次戦は中1日空いて10日、再び本拠地でミネソタ・ティンバーウルブズとの対戦が組まれている。ホーム6連戦の最終戦、西の強豪を相手に勝利を飾ることができるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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