「心が追いつかない」TARAKOさん死去、鳥山明さん訃報直後のニュースにアニメファンから相次ぐ悲痛

1990年6月、本誌に登場してくれたTARAKOさん

1度聞いたら忘れられない特徴的な声で、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の主人公、まる子を演じてきた、声優のTARAKOさんが3月4日に死去したことがわかった。3月8日にフジテレビが発表したが、現時点で死因は明らかになっていない。63歳だった。

「声優としてのイメージが強いですが、もともとはシンガーソングライターであり、TARAKOさん自身もそのことに自負を持っていました。

声優としての出世作となった『ちびまる子ちゃん』では、1990年1月7日の初回放送から現在まで35年にわたり、まる子の声を担当。当初、まる子の声は別の声優に決まっていたのですが、2018年に亡くなった原作者のさくらももこさんが、自身の声に似ていることから再度、オーディションをおこない、TARAKOさんを抜擢。『いけずぅ』『わたしゃ疲れたよ』などの、まる子の口癖をお茶の間に浸透させるとともに、『ちびまる子ちゃん』を国民的アニメに押し上げた立役者です。

まる子以外にも、『まじかる☆タルるートくん』の主人公・タルるートや、テレビ番組やCMのナレーションでも活躍。また、演劇集団『WAKUプロデュース』を主宰し、舞台の作・演出なども手がけていました」(週刊誌記者)

フジテレビの関係者によれば、TARAKOさんは2024年に入ってから体調を崩していたというが、最近までアフレコに参加。3月22日から公開のアニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』にも出演しており、2月末にキャストが発表された際には「ここまできたら根性決めます! 私命をかけて演じますね」とコメントしていた。

『ちびまる子ちゃん』といえば、フジテレビ系列では「サザエさん」に次ぐ長寿アニメ。その主人公の声をつとめたTARAKOさんの突然の死去。前日には、『ドラゴンボール』などの作者である漫画家・鳥山明さん死去のニュースが報じられたばかりとあって、ネット上には、

《え、なんで?鳥山さんが亡くなったばかりなのに、頭が追いつかない》

《まるこもたらこさんのナレーションも、いつでも聞ける声だと思っていました。でももう聞けない。どうしたらいいんでしょう。鳥山先生の訃報でも心が追い付いていないのに》

《昨日から驚きの連続です…Dr.スランプも、ドラゴンボールも、ちびまる子ちゃんも、子供の頃から大好きな漫画、アニメでしたまる子の作者のさくらさんが旅立たれた時も、悲しかったのに…》

などの声があふれた。

なお、「ちびまる子ちゃん」は、3月10日以降は当面、過去の放送回を再放送。3月24日に、TARAKOさんの最後の収録作品を放送するという。

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