30周年を迎えた中国プロサッカーに期待できるのか―中国メディア

1994年の発足から今年で30年の節目を迎えた中国プロサッカーリーグについて、中国メディアの環球時報は2日、「而立之年(じりつのとし、30歳のこと)に期待できるのか」とする記事を掲載した。

1994年の発足から今年で30年の節目を迎えた中国プロサッカーリーグについて、中国メディアの環球時報は2日、「而立之年(じりつのとし、30歳のこと)に期待できるのか」とする記事を掲載した。

中国プロサッカーの1部リーグは、1994年に「甲A聯賽」の名称で始まり、2004年に「中超聯賽(中国スーパーリーグ)」と改めて再スタートを切った。

24年の中国スーパーリーグは今月1日に開幕した。

記事はまず、「中国サッカーはプロ化30年を迎えたが、近年は新たな谷底に落ちている。先ごろ開催された(アジアのナンバーワンナショナルチームを決める大会)アジアカップのグループステージでの代表チームのひどいパフォーマンスはリーグの質に警鐘を鳴らした」と指摘した。

また、中国サッカー協会の宋凱(ソン・カイ)会長が、リーグを発展させるために堅持すべき「二つの不変」として、「アジア一流のリーグと100年の歴史を持つクラブを築くという決意は変わらない」「健全で公平な競争を発展させるというサッカー文化は変わらない」を挙げたことに触れた。

さらに、「反腐敗と腐敗防止は今シーズンも中国サッカー協会にとって軽視できない活動の一つだ」と指摘。サッカー協会の許基仁(シュー・ジーレン)副会長が2月29日のメディアフリーフィングで、サッカー界の腐敗と八百長などの混乱した状況の摘発と防止に向けて、1~3部リーグの審判員の昇進・降格案を策定・実施し、審判員の「ブラックリスト」制度を確立したこと、国民や審判員による内部告発プラットフォームの立ち上げとともに、審判員への過剰接待やその他規定・規律違反に対する監督強化などを明らかにしたことを取り上げた。

記事は「これらの措置は、苦境から抜け出したい中国サッカーにとって保障をさらに増やすものであり、リーグは持続可能で良い方向への発展を模索中だ」とし、「中国スーパーリーグと中国サッカーがどん底からはい上がって情熱的なファンの期待に応えられることを願っている」とした。(翻訳・編集/柳川)

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