レクサス消える…車修理業のリレーアタック男、捕まって捜査終結 事件11件を確認「盗んでいません」 “CANインベーダー”も駆使、アルファードなど10台どこへ

容疑の外国人を追送検、高級車を窃盗=さいたま市緑区

 埼玉を中心に3県内の駐車場などから国産高級車を窃取したなどとして、埼玉県警捜査3課と大宮署の合同捜査班は4日、窃盗の疑いで、ブラジル国籍で栃木県小山市西城南2丁目、自動車修理業の男(47)=窃盗罪で公判中=をさいたま地検に追送検した。県警はこれまでに自動車盗等事件11件(被害総額約7千万円)を確認。そのうち、7件(同約4800万円)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は氏名不詳者と共謀の上、昨年3月15日~同4月20日ごろ、埼玉、群馬県内の駐車場など7カ所から自家用普通乗用車7台ほか28点(時価計約4800万円)を盗んだ疑い。

 捜査3課によると、男は住宅の敷地内や月決め駐車場から電子機器を駆使してエンジンをかけて盗む「CANインベーダー」や「リレーアタック」といわれる手口で犯行を重ねていたとみられている。調べに対して「盗んでいません」と容疑を否認しているが、県警は売却目的だったとみている。

 県警が立件した11件中、既遂は10件で、被害に遭ったレクサスやアルファードなどの国産高級車10台は未発見。盗まれた車は県外の倉庫に搬送され解体された後、トラックで県外のヤードに運ばれていたとみられている。

 被害場所は川口市やさいたま市緑区など県内が8件で最多だった。

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