【10日(日)の天気】北陸や関東甲信の北部山沿いで雪続く 路面凍結やなだれ警戒 来週は西~東日本で荒天のおそれ

 9日(土)は日本海側を中心に雪が降っているが、10日(日)午前にかけても北陸から北の日本海側や長野県と関東北部の山沿いを中心に雪が続く見通し。積雪や路面の凍結による事故、なだれなどに警戒が必要だ。なお、週明け11日(月)は西から天気が下り坂に向かい、12日(火)は西日本から東日本の太平洋側を中心に荒れた天気となるおそれがある。

9日(土)は3月として記録的な降雪の所も

 9日(土)の日本付近は冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込んだ影響で日本海側の広い範囲に続々と雪雲が流れ込んだ。また、太平洋側の一部にも雪雲が流れ込み、群馬県利根郡みなかみ町藤原では午前6時までの3時間に22センチの降雪を観測。統計開始以来、3月の1位タイ記録になるなど3月としては記録的な大雪となっている。

10日(日)朝は冷え込み強まり路面凍結のおそれ

 大陸からは高気圧が張り出してくるため、西日本で降る雪は次第に弱まる見込み。ただ、9日(土)夜は北陸の山沿いを中心に降雪が強まり、大雪のピークとなりそうだ。風も強くふぶいたり、雷を伴うおそれがある。
 10日(日)午前にかけても北陸から北の日本海側や長野県と関東北部の山沿いを中心に雪が降りやすい見通し。局地的にはさらに積雪が増えるおそれがある。10日(日)朝は冷え込みも強まるため、積雪や路面の凍結による事故や、なだれなどに警戒が必要。昼間にかけても気温は上がりにくく、真冬の寒さが続く予想だ。

 そのほかは朝から晴れる所が多くなりそう。午前中はまだ冷たい北からの風がやや強めに吹くが、午後になると穏やかな晴天の戻る所が多い見込み。強風がおさまるため、昼間は9日(土)より日差しのぬくもりを感じられる所が多くなりそうだ。
 なお、西日本から関東にかけてはスギ花粉が非常に多く飛散するため、念入りな対策を心掛けたい。

来週12日(火)ごろは西~東日本で雨・風強まる

 週明け11日(月)朝は晴れる所が多い見込み。ただ、西からは次第に前線を伴った低気圧が近づいてくるため、西から天気は下り坂になりそう。12日(火)にかけて低気圧や前線が発達しながら東へ進み、東日本や東北にも雨の範囲が広がる見通し。

 12日(火)は西日本から東日本の太平洋側を中心に雨や風が強まり、荒れた天気となるおそれがある。特に東海では警報級の大雨となるおそれがあるため、土砂災害や低地の浸水などに気を付けた方がよさそうだ。交通機関が大きく乱れるおそれもあるため、今後も最新情報に注意したい。

(気象予報士・鈴木悠)

© 株式会社ウェザーマップ