青森県内各地の中学校で9日、本年度の卒業式が行われた。卒業生たちは、ともに歩んできた友人や恩師との別れを惜しみながら、希望を胸に新たな一歩を踏み出した。
八戸市の第三中学校では、卒業生93人が一人一人緊張した面持ちで前田篤志校長から卒業証書を受け取った。同校の卒業生でもある前田校長は「あなた方一人一人はかけがえのない存在。オンリーワンの自分に自信を持ってほしい」と式辞。在校生代表の藤田悠大さん(2年)の「卒業生を送ることば」に続いて、卒業生代表の寺地星(あかり)さんが、学校生活の思い出を振り返りながら「こんなすてきな仲間や先生と3年間をともに過ごせたことを、この第三中学校で学び卒業できることを誇りに思う」と述べた。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことを受け、卒業生はマスクなしで式に臨み、国歌や校歌なども従来通り斉唱した。
県教育委員会によると、この春の中学校卒業予定者は約1万人。2月9日時点のまとめでは、全体の43%に当たる公立の63校が9日に卒業式を実施した。また、東青津軽や上北を中心に全体の37%に当たる54校が12日に行う予定。