注文に時間かかってもゆっくり交流…福井県福井市で1日限定「注カフェ」 吃音の女性2人が接客に挑戦

吃音に関するクイズを通して、客と交流する店員(左の2人)=3月9日、福井県福井市中央3丁目のコワーキングスペース「クラフトブリッジ」

 言葉が滑らかに出てこない吃音(きつおん)のある人が1日限定で店員になる「注文に時間がかかるカフェ」(注カフェ)が3月9日、福井県福井市中央3丁目のコワーキングスペース「クラフトブリッジ」で開かれた。県内外の若者2人が言葉に詰まったり、同じ音を繰り返したりしながら接客に挑戦。吃音を気にせず言葉が出てくるのを待ってくれる客と交流し、一歩自信を深めた。

 注カフェは自身も吃音がある奥村安莉沙さん(32)=東京都=が「接客に挑戦したい吃音の若者に勇気を」「吃音を知らない人はスタッフとの交流を通して理解を」をコンセプトに2021年から東京都、大阪府、北海道、福岡県など全国22カ所で展開してきた。

 福井県内での開催は初めてで、武生東高校1年の女子生徒と関西在住の女子大学生が店員を務めた。事前予約した約30人が来店し、注文した飲み物を味わいながら、吃音に関するクイズや会話を楽しんだりした。

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