11日、富山駅で復興イベント 富山市民団体「ふっこうのおと」能登町の物産販売

イベントに向けて準備する小林代表=富山市内

  ●東日本大震災発災から13年

 東日本大震災の発災から13年となる11日、富山市の市民団体「ふっこうのおと」は、富山駅で復興支援イベントを開催する。これまでの「東北支援」に加え、今年は能登半島地震の被災地支援もテーマとして掲げ、八尾高生らも参加して、物産販売や募金、ワークショップなどを展開する。

  ●八尾高生も協力

 地震で休業状態となっている石川県能登町の観光交流施設「イカの駅つくモール」を支援するため、同施設で取り扱う「能登いか煎餅(せんべい)や「いしり」などを仕入れ、ブースで販売する。

 八尾高生は販売を手伝うほか、防災グッズを作るワークショップも開く。

 会場では、福島県の写真家須賀武継さんによる同県浪江町の写真展や、追悼セレモニーなども催される。 ふっこうのおとは1月以降、能登町で炊き出しボランティアを行ってきた。八尾高福祉コースの2年生は、今回のイベント参加に先立ち、東日本大震災の被災者とオンラインで交流してきた。

 ふっこうのおとの小林仁代表は「能登半島地震により、富山でも災害に対する当事者意識が高まったと感じる。今回、若い世代が積極的に参加してくれたのは良いことだと思う」と話した。

© 株式会社北國新聞社