「敵にとってゴール前で脅威になる選手」FC東京戦後に神戸の吉田監督が絶賛したアタッカーは?

「素晴らしい活躍でした。PKを誘うプレーがあって、点も取りました。やはり敵にとってゴール前で脅威になる選手だと改めて分かりました」

FC東京を2-1で破った後の会見で神戸の吉田孝行監督がそう絶賛したのは、宮代大聖だ。この日初スタメンでインサイドハーフを担うと、5分にシュートでPKを誘発。57分に打点の高いヘッドで同点弾を決め、さらに70分には鋭い飛び出しからエンリケ・トレヴィザンのファウルを誘う(これでH・トレヴィザンは退場)。

攻撃の局面で文字通り躍動した宮代はこの日のマン・オブ・ザ・マッチと言ってもよかった。吉田監督に言わせれば、宮代の強みは次のようなものになる。

「負けん気の強さ、ゴールに向かう気迫。彼は若いですけど、素晴らしいものを持っています。神戸には大迫や武藤などゴールへ向かううえで迫力を出せる選手がいますけど、そこに彼のような選手が一枚加わるのは相手にとって本当に脅威だと思います」

神戸で飛躍を遂げそうな宮代。大迫勇也、武藤嘉紀らとともに今後も前線に迫力を出せればリーグ連覇に向けてチームの原動力になれるかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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