在来線駅に併設しない新幹線「越前たけふ駅」…目的地へどう移動する?駅へのアクセスは?

シャトルバスやデマンド交通の車両が乗り入れる北陸新幹線越前たけふ駅の交通広場=福井県越前市大屋町

 丹南地域の玄関口となる福井県越前市の北陸新幹線越前たけふ駅は、県内で唯一、在来線駅に併設しない単独の新幹線駅。降り立った県外客は市街地や伝統工芸産地などの目的地にどう移動できるのか。地元住民にとっての駅へのアクセスは―。3月16日の開業を前に2次交通手段をまとめた。

武生駅までシャトルバスが毎時1本往復

 市街地方面との往来に便利なのは越前市運行のシャトルバス。並行在来線となる武生駅までの約3キロを往復するバスで、しきぶきぶんミュージアムの開館時間内(12月30日まで)は市武生中央公園までルートを延ばす。毎日午前5時台~午後11時台に1時間1本のペースで運行。時間帯に応じてホテルルートイン武生インター、プリンスホテルタケフ、武生楽市南、バロー国高店前(東部商店街)を経由する。運賃500円。

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観光地へ移動、定額タクシーは2種類

 定額タクシーは、越前市観光協会の「迎車でGO!」、丹南4市町合同の「丹南地域定額タクシー」の2種類がある。

 市内観光なら「迎車でGO!」。越前和紙の里など伝統工芸産地をはじめ寺社、飲食店、文化施設、ホテルなど121カ所が乗降場所に設定され、地点間を500円で移動できる。観光案内所などで取り扱う乗車手形の事前購入が必要。2024年度は制度見直しも検討されている。

 「丹南地域定額タクシー」は越前市、鯖江市、南越前町、越前町のエリア内で、市町をまたぐ乗降スポット間を1区間千円(越前海岸行きは5千円)で利用できる。4市町の住民以外が対象で、観光案内所などでチケットを販売。

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