鳥取県鳥取市にある、カニが主役の水族館「とっとり賀露かにっこ館」がある問題を抱えています。その打開策として始めたのが、クラウドファンディング。実は、館内にある水槽に限界が来ていたのです。
高額支援をすると、人気の水槽に「名前」を掲載できるようです。
「かにっこ館」は、カニを中心に約160種1700匹の生き物を飼育・展示していて、入館料も無料です。
この人気施設で一体何が問題となっているのでしょうか?
館長を直撃すると…
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「自前で作ったものなんです。こちら魚が飛び出さないようにネズミ返しをつけているんですが。見た目にも悪いですし危ないなと感じています」
3年前にスタッフが作った、えさやり体験ができる水槽。
魚の飛び出しを防ぐため、アクリル板でカバーを手作りしましたが少々不安定です。
一方、魚などに触れることができる水槽も。
こちらもスタッフの手作りなので…
記者
「配管なんかもむき出しになってますけど」
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「そうですね、むき出しになってるので、脚立を置いて引っかからないようにしているんですけど、この脚立邪魔じゃないかと」
これまで、来館者がひっかかるなどの事故は起こっていませんが、利便性や安全面、見た目などずっと気がかりだったといいます。
そこで今回、かにっこ館は、ある初の試みを決断しました。
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「この際クラウドファンディングに挑戦してみようかということで、2月から始めています」
そうクラウドファンディング。
新たな水槽を購入するため、目標金額を250万円に設定し、2024年3月末まで募集しています。
一方、クラウドファンディングといえば、支援者に対するリターンもいくら支援するかどうかの判断材料のひとつ。
今回、高額支援をすると…
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「こちらの水槽なんですけど、こちらの水槽にお名前を入れることができます」
記者
「おいくらで?」
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「はい、こちらの水槽で50万円です」
なんと、水槽に企業や自分の名前を掲載する権利がもらえるんです。
最高額100万円の場合は、館内でもっとも人気の「タカアシガニ」の水槽に名前を掲載できます。
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「関わった証を残していただきたいなと思って、このリターンを作ってみました」
もちろん数千円からの支援も可能です。
支援額に応じてオリジナルグッズや、バックヤードツアー、夜間の貸し切りツアーに、移動かにっこ館の実施などのリターンがついてきます。
目標金額に達しない場合は、支援金を受け取れないため、かにっこ館では支援の輪が広がることを願っています。
とっとり賀露かにっこ館 尾﨑雅雄 館長
「かにっこ館は、『見て』『触れて』『体験して』というテーマを掲げて運営しています。魚に触ったり、魚にエサをあげたりして、魚と触れ合って体験することで子どもたちの笑顔があふれる館になっていったらと思っています」