R−1王者に街裏ぴんく「20年辞めずにやってきてよかった」

ピン芸人日本一を決める『R−1グランプリ2024』決勝戦が3月9日におこなわれ、大阪府堺市出身の街裏ぴんくが初の決勝進出にして見事優勝をつかみ取った。

『R-1グランプリ2024』王者に輝いたピン芸人・街裏ぴんく (C)カンテレ

今年22回目を迎えた同グランプリは、今年改めて「芸歴10年以内」という制限を撤廃。エントリー数は過去最多の5457人となり、ネタ尺は3分から4分に拡大。この日の決勝のステージには、真輝志、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、kento fukaya、寺田寛明、サツマカワRPG、吉住、トンツカタン お抹茶、どくさいスイッチ企画が立った。

9人がしのぎを削ったファーストラウンドから、ファイナルステージに駒を進めたのはルシファー吉岡、街裏ぴんく、吉住の3人。結果は、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウの3票を獲得した街裏ぴんくが優勝。「R−1に夢はあるんですよ!!」と叫び泣き崩れる街裏ぴんくは、「言い訳ばっかりしてきた20年だったんですが、漫談をずっとやってこれてよかったです」と喜びを露わにした。

優勝会見で街裏ぴんくは、改めて「20年辞めずにやってきてよかったです」とコメント。「ザコシショウさんが、『続けるのもセンス』って言っていて、自分はそのセンスがあるのだろうかと。でも、20年やってこれたので、辞めないセンスがあったのかもしれないですね」と語り、「ホントに願いはいつ叶うかわからないです。夢みたいです」と、ピン芸人日本一という称号をじっくりと噛みしめた。

また、優勝賞金500万円の使い道について聞かれると、知り合い、親、消費者金融の借金が総額300万円以上あることを告白。そのうえで、「嫁さんと1回も旅行に行ったことがないので行きたい」「テレビに出ることが増えると思うので歯を治したい」と、すでに使い道も決まっている様子。

そして、落語家・笑福亭鶴瓶に世話になっていた時期があったことを明かし、「『ベタもできるようになりや』って忠告をいただいたことがあって。広く笑っていただけるように意識してきました。もう1回会いに行きたいですね」と語り、さらに恩師でもあるというハリウッドザコシショウの名を挙げて、「ずっとお世話になってる」と感謝。生放送でイジってもらったことについても、「震えるくらいうれしかった」と喜んだ。

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