ロシア核攻撃に「厳格な備え」 22年に米政権、危惧と報道

ロシア軍による弾道ミサイル「イスカンデル」の発射演習=2022年2月、ロシア南部アストラハン州(タス=共同)

 【キーウ共同】米CNNテレビは9日、バイデン政権が2022年後半、ロシアがウクライナを核兵器で攻撃する可能性を懸念し「厳格な備え」をしていたと報じた。米政府高官2人の話としている。小型の戦術核をロシアが使いかねないと危惧していたという。

 ロシアは22年2月にウクライナ侵攻を始めた。CNNによると、米国家安全保障会議は同年夏の終わりから秋までの間、ロシアが戦術核を使用した場合の緊急対応計画を検討した。

 ロシア軍は22年夏頃、南部ヘルソン州でウクライナ軍の攻勢を受けて苦戦。部隊が包囲される危機に陥り、バイデン政権内にそうした状況が核使用の「潜在的な引き金」になり得るとの見方が出ていた。

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