自転車で「ながらスマホ」しても罰金1万2000円。納付しないとどうなる? 道交法改正案が閣議決定

道路交通法の改正案 が3月5日、閣議決定されました。開会中の通常国会に提出される予定です。

改正案は自転車による交通違反への反則金制度導入が主な変更点となっており、成立すれば、悪質な「スマホを使いながらのながら運転」「信号無視」「右車線の逆走」などに反則金を科す「青切符」が切られるようになります。

イメージ図。gettyより

警察庁の発表 によると「携帯電話使用等に起因する交通事故」は2013年~17年は計295件でしたが、2018年~22年には計454件と約1.5倍に増加しています。

これを踏まえ、罰則規定を整備し交通事故を抑止するため、法律を改正する案を閣議決定したとのことです。

現行の違反処理(赤切符・刑事手続き)では、取り締まり現場での長時間の手続きや後日の出頭、前科が付くなどのハードルがあり、現実的ではありませんでしたが、今回の改正案が成立すれば、「青切符」で反則金を科すことで取り締まりやすくなり、合理化を図ることができるとしています。

警察庁が発表した参考資料より / Via npa.go.jp

反則金を納付しないと刑事手続に移行、前科がつくことも

反則金の額は原付きバイクと同額で設定されており、違反の例としては、

●指定場所一時不停止:5000円

●各都道府県の条例に違反して運転中にイヤホンを使用した場合:5000円

●信号無視:6000円

●携帯電話などの使用:1万2000円

などが挙げられます。

反則金が納付されなかった場合、刑事処分として手続きされることとになるため、検察によって起訴された場合、刑事事件として裁判に発展。懲役・罰金などが科せられるほか、前科がつくことになります。

また、反則金の対象となる年齢は、現状の道路交通法と同じ16歳以上とのことです。

SNSではこの発表に対し、

💬「自転車乗りだけど、右側通行は相対速度すごくてホント危ないのでめっちゃ取り締まってほしい」

💬「やっとか! 反則金もかなり高いので、だいぶ良くなると思いますね」

💬「歩道走行を取り締まるのはきつくないか?自転車乗ったことない人が思い付きで提案してそう」

など、多くの反響が寄せられました。

改正案は今の通常国会に提出され、成立すれば2026年までに実施されます。

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