一足早く桜咲む…安行寒桜ほころぶ中「坂戸にっさい桜まつり」開幕 花見上げる来場者の顔にも笑み

三分咲きほどになった安行寒桜=9日、埼玉県坂戸市北浅羽の北浅羽桜堤公園

 早春の晴天が広がった9日、埼玉県坂戸市北浅羽の北浅羽桜堤公園では安行寒桜の花が三~四分咲きとなった。この日は、園内で「坂戸にっさい桜まつり」も開幕。コロナ禍のために過去4年は中止され、5年ぶりとなった祭りは、大勢の来場者でにぎわった。

 越辺川の堤防沿いにある同公園には、早咲きの安行寒桜が200本ほど植えられ、約1.2キロの並木が整備されている。市商工労政課によると、今季は4日に開花。その後2度の降雪があった影響で、咲き進み具合はややゆっくりだが、15日ごろには満開を迎えると予想している。

 淡紅色の愛らしい花は青空を背景に開き、見物客は写真に収めたりして楽しんだ。ふじみ野市から来た、いずれも50代会社員の柳沢隆さん、真紀さん夫妻は「きれいな桜を少し早く見られた。こんな良い場所があったんですね」と頬を緩めた。桜まつりは17日まで開かれ、飲食のキッチンカーの出店や地元農産物の軽トラック市が行われる。

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