【MLB】山本由伸の“やり投げトレ”がドジャースに浸透か 若手右腕ミラー「何人か挑戦しているけど、みんな体がフラフラ」と明かす

今季からドジャースに加わった山本由伸投手。投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約483億円)という大型契約が話題を呼んだが、もう1つ、“やり投げトレ”など山本独自の調整方法も注目を集めている。

ドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』によると、チームメートも興味津々だという。今回は生え抜きのエース候補、ボビー・ミラー投手がコメントしている。

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■「彼のルーティンを見るのが好き」

山本のトレーニングと言えば、やり投げのような器具を使う「ジャベリックスロー」が有名。陸上のやり投げのように体全体をうまく使い、“やり”を飛ばす練習だ。野球のような小さなボールだと手首や腕の動作でごまかすことができてしまうが、やりの場合はそうはいかない。全身のバランス感覚が求められるため、投球フォームのチェックに役立ち、良いボールを投げることにつながるという。

山本はドジャース加入後も日本で行っていたこの練習を続けており、ドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』によると、チームメートも初めて目にしたこのトレーニングに興味津々で、実際にトライする選手もいるという。

メジャー2年目となるミラーは「彼のルーティンや彼の取り組みを見るのが好きなんだ。僕もいつかやり投げを試してみたい。何人かの選手が“やり投げ”に挑戦しているのを見たけど大変そうだった。投げるのがとても難しいんだ。投げようとすると、みんな体がフラフラしているよ」と笑い、自身はまだトライしていないものの注目していると明かした。

■チームの未来を担う山本とミラー

196センチ、99キロという恵まれた体を持つ24歳のミラーは、2020年のドラフトでドジャースから1位指名を受けた若き右腕。昨季メジャーデビューを飾り、22試合に先発して11勝4敗、防御率3.76、119奪三振という好成績を収めた。

生え抜きのエース候補としてファンの期待も高いが、同メディアは「ミラーはすでに特別な才能があることを示しているが、異なるトレーニングメニューを導入することで、さらに生産性を高めることができるかもしれない」と指摘。「(25歳の)ヤマモトとミラーはドジャースのローテーションの未来を担うはず。その事実を考えると、お互いから学ぶことは重要だろう」とした。

2018年のMVP、31歳のムーキー・ベッツ内野手はすでに山本が行っている独自メニューにチャレンジしていると伝えられており、ベテランから若手まで“山本式トレ”がブームになりそうだ。

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文●SPREAD編集部

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