340枚、「3.11」にそれぞれの思い 八戸でメッセージカード展

東日本大震災への思いがつづられたメッセージに見入る来場者

 八戸市みなと体験学習館「みなっ知」(前澤時廣館長)で9日、「未来につなぐ3.11メッセージ展」が始まった。東日本大震災への思いがつづられた、メッセージカード約340枚を展示している。17日まで。

 震災の記憶の風化を防ぎ、未来へ教訓を伝承しようと昨年に引き続き実施。今年は、NPO法人3.11ツナグの泉智仁代表理事による講話を聴いた、青森県内外の中高生が書いた感想を中心に展示している。

 会場には、「当時の動画を見ると心が痛む。この出来事を忘れず暮らしたい」「災害の対策をしていきたい」などのメッセージが並ぶ。訪れた八戸市の河村春己さん(71)は「仕事中に被災した当時を思い出す。子どもたちの気持ちがよく伝わる」と見入っていた。

 前澤館長は「能登半島地震で震災の記憶が呼び起こされたと思う。メッセージを見て備えの大切さを感じてほしい」と語った。

 入場無料。時間は午前9時~午後7時。月曜休館。【全文】

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