401ydパー4で1オン マキロイがムービングデー最少スコアで8位浮上

8位に浮上したマキロイ(Mike Ehrmann/Getty Images)

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 3日目(9日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)

30位から8位に急浮上したロリー・マキロイ(北アイルランド)は、2つ落として迎えたバックナインで6つバーディを固めた。「68」はハリス・イングリッシュと並んでムービングデーのベストスコア。猛チャージのきっかけは驚愕の一打だった。

右ドッグレッグの10番、マキロイはティイングエリアでフェアウェイの遥か右を向いた。1Wをお馴染みのフィニッシュで振り切った弾道は鈴なりのギャラリーの頭上、民家の上空を切り裂いた。まだ前の組のパッティングが残っていたグリーンに、花道から転がって1オンに成功。直線距離にして365ydのドライブに「まさか乗せようとは思っていなかったんだけど、歩いてボールが見えたときは気分が良かった」と笑った。

2024年に入り、2戦目のDPワールドツアー(欧州ツアー)「ドバイデザートクラシック」で優勝。その後のPGAツアー3試合は3試合に出場し、トップ20に入れていない。グリーン上で苦しむラウンドを続けてきた。そのマキロイに今週、助け舟を出したのが、テレビ解説を務めていたパットの名手ブラッド・ファクソン。第1ラウンド終了後にストロークを修正した。

ドバイでの今季初優勝について、マキロイは「あの試合は27ホールで勝ったようなモノ」と語った。3日目に「63」をマークして、最終日は前半9ホールで3バーディ。その後は淡々とホールを進めて逃げ切った。「コースが難しい時は、9ホールの素晴らしいラウンドを2回やり遂げられれば、あとはたくさんパーを重ねればいい」。首位とは4打差。2018年以来の大会2勝目をかけてティオフする。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

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