京都の国会図書館関西館に「クイズ本」大集合 古今東西の「謎」解いてみて

クイズやなぞなぞに関する古今東西の資料を集めた展示(京都府精華町精華台・国立国会図書館関西館)

 国立国会図書館関西館(京都府精華町精華台)で、資料展示「クイズ本・なぞなぞ本、大集合!」が開かれている。江戸時代にもあった絵のなぞなぞ「判じ絵」に関する資料から、現代のクイズ本まで、古今東西の所蔵資料を取り上げ、謎解きの奥深い魅力を紹介している。

 資料展示は32回目。時代に沿った三つのテーマで構成した。

 第1章では、江戸時代から戦前までの資料を中心に集めた。日本のなぞなぞは口承のものとして発祥したが、江戸時代以降は浮世絵や大衆雑誌といった出版文化の中で親しまれてきたという。絵から連想される言葉を当てる判じ絵を集めた1894(明治27)年の「智慧(ちえ)の考四方(かんがえしほう)の読込(よみこ)み」や、日本で初めてクロスワードパズルを紹介した1925(大正14)年の雑誌記事など、展示資料からはそうした歴史が見て取れる。

 第2章は戦後のラジオやテレビのクイズ番組がテーマ。日本最初のクイズ番組であるNHKラジオ「話の泉」の問題集、クイズ番組の出演者が執筆した「実戦TVクイズ必勝法 あなたも出場してバッチリ100万円」(1975年)など、番組の内容の変遷も分かる。

 第3章は平成から令和を特集。参加者が協力して謎を解き、その場所から脱出することを目指す「リアル脱出ゲーム」や、人気のクイズ制作集団「QuizKnock」の問題集など、多様な広がりが分かる。日本で初めてパズル学で博士号を取得した東田大志さんの博士論文もある。

 3月19日まで。午前9時半~午後6時。日曜は休館。

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