車庫をねぐらに「ピチュピチュ」 越冬ツバメの大家族、薩摩川内の民家に70羽住み着く

車庫にすむツバメ=薩摩川内市東郷町斧渕

 鹿児島県薩摩川内市東郷町斧渕の上戸勇さん(84)、松子さん(81)夫妻の自宅車庫で、70羽ほどのツバメが越冬している。「ピチュピチュ」とかわいらしく鳴きながら生活する様子を優しく見守る。

 車庫には20年以上前に巣ができ、毎年ツバメが訪れる。例年は3月頃に来て8月頃旅立つというが、今季は冬のねぐらにする群れが12月頃に飛来し、生活を続ける。朝早くに飛び出し、日没頃に戻ってくる。

 「車庫に入る直前に上空で飛び回るのを眺めるのが好き。わが子のようにかわいい」と、見守るのが日課になった2人。「これからも使ってもらい、元気に過ごしてほしい」と話した。

〈別カット〉車庫にすむツバメ=薩摩川内市東郷町斧渕

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