自家産和牛ハンバーグ ぼーのファーム 地域貢献の思いを込めて[ヒットのたまご]

[ヒットのたまご](257) 沖縄物産コーディネイター 池村博隆

 石垣島白保の宮良家は代々続く牧畜農家。家族2世代で150頭の牛の世話をし、子牛の繁殖、石垣牛と経産牛の生産飼育をしています。「畜産を通して地域貢献」を理念に掲げ地域循環農業を目指しています。長男の央(なか)さんは東京農大卒業後、和牛の生産から加工販売まで一貫経営する畜産農家で修行。7年前にUターンし今年2月18日、宮良家念願の精肉、食肉加工製品の直売所「ぼーのファーム」をオープンさせました。

 屋号の「ぼーの」は、白保の言葉で「僕の」を意味し、イタリア語では「おいしい」。すでに海外展開を意識したネーミングにその志の高さを感じます。央さんの大好きなものは(1)母・妙子さんらが30年間天塩にかけて育てた牧場の牛たち(2)島の伝統文化への敬意と継承の思い、そして芸能で巡り合った妻の南さんと息子の思人(おもと)君(3)経産牛を活用したハンバーグやソーセージ-の三つ。

 まだ試行錯誤の段階ですが、牛肉と島産のピパーチやレモングラス、ローズマリーといったスパイスで、無添加の「島ソーセージ」を作りたいと熱く語ります。こんな宮良家の家族愛に育てられた牛は幸せだと感じます。きっと、地元に愛される商品が次々と生まれると確信します。

 【メモ】石垣市白保728の59。電話050(8890)4029。詳細はこちらから。

自家産和牛100%のハンバーグ
宮良央さん(中央)と南さん(左)、思人ちゃん

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