パン移動販売で高齢者見守り 盛岡・松園地区で白石食品工業

パンを買いながら、会話も楽しむ利用者

 盛岡市松園地区で、同市黒川の白石食品工業(白石雄一社長)のパンを移動販売する事業が始まった。近隣に店が少なく、買い物が困難な高齢者の生活を支えるプロジェクトの一環。慣れ親しんだ味を定期的に届け、販売スタッフによる「見守り」につなげる。

 出発式が5日、同社で行われ、趣旨に賛同した白石社長が「パンで地域に貢献でき、うれしく思う。事業を長く続けられるよう努力していく」とあいさつ。パン100個を積んだ車が松園地区へ出発した。

 3カ所を約4時間かけて回り、完売した。

 販売は毎週火、木曜。火曜はまごのて(午前10時10分)、臼井循環器呼吸器内科(同11時)、松園北県営アパート(午後0時半)、第二松園ハイツ(同1時半)で各30分ほど。木曜は、松園北県営アパート(午前11時~正午)で野菜と一緒に販売する。

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