宇久メガソーラー 日弁連PTが視察 建設に伴う水害懸念 長崎県佐世保市

メガソーラー建設について、現地の水路などを視察するプロジェクトチームのメンバーら=佐世保市宇久町

 日弁連の公害対策・環境保全委員会メガソーラー問題対策プロジェクトチーム(PT)のメンバーらが9日、長崎県佐世保市宇久島の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画地などを視察し「災害面の影響などが心配される」と指摘した。
 事業は発電事業会社「宇久島みらいエネルギー合同会社」が計画。2025年度の完成、売電を目指し、工事を進めている。
 同PTはメガソーラーの建設に伴う災害の発生、自然、生活環境への被害を防止するために、法改正などによる対応を求める意見書を関係省庁に提出。乱開発規制を求めている。
 メンバーら5人が、河川や水路、建設予定地などを視察。室谷悠子委員は「これまで山林などが調整、吸収していた雨水が、設置された大規模なパネルをつたって一斉に流れていく。水害が起こる可能性があり、計画を見直す必要があるのではないか」と述べた。メンバーらは10日も現地を視察する。

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