シェフラーがパターをテーラーメイド スパイダー ツアーXに変更

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(Mike Ehrmann Getty Images)

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが新しいパターをバッグに入れて、今週の「アーノルド・パーマー招待」へ姿を見せた。もしかしたら、彼は2月「ジェネシス招待」でロリー・マキロイ(北アイルランド)の発したアドバイスを聞き入れたのかもしれない。

「ジェネシス招待」でCBSブースに登場したマキロイは、「確かに、僕は長年にわたり、パッティング難に相当な労力を割いてきたけれど、遂に突破口を見つけ、とても一貫性のあるパターの使い手になったような気がしている。僕にとって、マレット型への移行は大きな変化だった。スコッティがマレットを使ったらどうなるか、ぜひ見てみたいね」と述べていたのである。

この言葉がシェフラーに届いたかどうかは定かではないが、今週、彼はマレット型のパターをバッグに入れてやって来た。

テーラーメイドによると、シェフラーは自宅にてスパイダー ツアーXでじっくり練習を積んだ上で、同クラブをバッグに入れたようだ。このパターは、シェフラーのこれまでの実戦使用モデルより半インチ長く、Lネックホーゼル形状で、トップにフルでサイトラインの入ったトゥルーパス アライメント補助付きとなっている。

シェフラーは、クラブの安定性の指標である慣性モーメントを増加させるため、パター変更を行った。このシェフラーのパターのロフトは3度で、ライ角は72度となっている。以前、シェフラーは昨年のフェデックスカップ プレーオフで2週間にわたりスパイダーパターを使用したことがあった。

昨秋よりパッティングコーチのフィル・ケニオンと共にパッティングに取り組み始めたシェフラーは、長い間、ブレードパターを使用してきた。

彼はPGAツアー初優勝を遂げた2022年「WMフェニックスオープン」の週に実戦投入したスコッティキャメロン スペシャルセレクト タイムレス ツアータイプを長期間使用していた。しかし、彼は2023年中頃から異なるパターや異なるパターのスタイルを試し始めた。

彼はワイドボディのスコッティキャメロンのブレードパター、そしてテーラーメイド スパイダー ツアーX SSプロト マレットパターを試したのち、優勝した2023年「ヒーローワールドチャレンジ」にて、最近の実戦使用モデルであるローガンオルソンプロトタイプ ブレードパターに乗り換えた。

以前、シェフラーは昨夏の「フェデックス セントジュード選手権」にてスパイダーを実戦投入したものの、同モデルはわずか2週間しか使用せず、「ツアー選手権」ではブレード型のパターに戻している。

彼は木曜の初日に新パターでラウンドして「70」をマークしたが、グリーン上では1.5ストローク失っている。2日目以降は「67」「70」でプレーし、通算9アンダー首位で最終日に臨む。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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