カブスの開幕投手が左腕スティールに決定 昨季ブレイクして16勝

日本時間3月10日、カブスのクレイグ・カウンセル監督は左腕ジャスティン・スティールを自身のオフィスに呼び出し、今季の開幕投手に決まったことを通達した。メジャー3年目の昨季にブレイクを遂げ、自己最多の16勝を挙げたスティールが開幕投手を務めるのは初めて。カウンセル監督は「昨季のパフォーマンスだけでなく、これまでのキャリアの歩みによって彼が勝ち取った栄誉だ」と説明した。7年間のマイナー暮らしを経て2021年にメジャーデビューした生え抜きの左腕が開幕戦のマウンドに立つ。

現在28歳のスティールは2014年ドラフト5巡目(全体139位)指名でカブスに入団。プロ8年目の2021年に初めてメジャーへ昇格し、そこから毎年着実にステップアップを遂げてきた。昨季は30試合に先発して173回1/3を投げ、16勝5敗、防御率3.06、176奪三振の好成績をマーク。初のオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、一時はサイ・ヤング賞争いにも加わり、最終的にはサイ・ヤング賞投票で5位となった。

カブスにとって、生え抜きの選手が開幕投手を務めるのは2014年のジェフ・サマージャ以来のこと。それ以降はジョン・レスター(2015年、2017~19年)、ジェイク・アリエタ(2016年)、カイル・ヘンドリックス(2020~22年)、マーカス・ストローマン(2023年)と他球団から加入した選手が開幕戦の先発マウンドに立ってきた。ヘンドリックスは「開幕投手は大きな栄誉だ。チームが1年間、自分を頼りにしてくれることの証だからね。開幕戦は感情やエネルギーに溢れていて、タフな登板になる。でも、彼ならうまく対処するだろう」とスティールにエールを送った。

開幕投手に指名されたスティールは「最高の気分だよ。僕はマイナーで7年間を過ごした。(開幕投手に選ばれるような投手にとって)伝統的な道のりではなかった。ここに辿り着くまで長い道のりだったけれど、それを思い出し、感謝している」とコメント。「いろんな感情が湧き起っている。素晴らしい気分だ。先発投手にとって最高の栄誉だから」と開幕投手を務める喜びを口にした。

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