R-1優勝の街裏ぴんく、勝因は1分の延長⁉「起承転結がつけやすかった」

『R-1グランプリ2024』優勝者会見に出席した街裏ぴんく クランクイン!

ピン芸日本一を決める大会『R-1グランプリ2024』決勝が9日、フジテレビにて放送され、街裏ぴんくが5457人の中から頂点に輝き、第22代目の王者に輝いた。放送終了後に行われた会見では、優勝賞金500万円の使い道について「借金返済」と「ハネムーン」と回答していた。

同大会は、2002年より開催している史上最大の“ピン芸日本一決定戦”。新たな若きスターを発掘するという目的のもと、2021年からの3年間、同大会は「芸歴10年以下」という出場制限を設けていたが、今年は芸歴制限を撤廃し史上最多の5457人がエントリーしていた。

会見に現れたぴんくは「20年辞めずにやってきて良かった」と感無量な表情を浮かべると「早くに売れた人からみたら、20年も売れずに続けているなんて……と思う人もいたかもしれない。引け目を感じながらやっていた部分もありましたが、本当に漫談が大好きなんです。師匠のザコシさん(ハリウッドザコシショウ)が『続けるのもセンス』と話されていましたが、続けられるセンスがあったのかもしれません。夢を見ているようです」と喜びを表現する。

6月23日の深夜には、優勝者特番が放送されることも決定。冠番組となることに「僕は110キロあるのですが、こんな大巨漢がいいんですかね」と恐縮しつつも「いままで面白いと思ってきた先輩の背中を追い続けてきました。吉本新喜劇に入りたかった僕からすると、審査員の小籔千豊さんに生で見て褒めていただいて嬉しかった」と振り返る。

「番組で会ってみたい先輩は?」という質問にぴんくは「ダウンタウンさんを見て育った世代。一度お会いしたことがあったのですが、もう一度お会いしたいです。絶対にパワーアップしていると思うので」と思いのたけを述べると「(笑福亭)鶴瓶師匠も可愛がっていただいていた時期があったのですが、師匠から『ベタもできるようになりや』と言われて、その言葉も胸に残っているので、もう一度会いに行きたいです」と語っていた。

優勝賞金は500万円。ぴんくは「知り合いに150万円のほか、消費者金融に50万円、親にも100万円借りているので、借金返済したい」と使い道を明かすと、残りの金額で「嫁さんとは結婚して10年以上になるのですが、旅行に行ったことがないので、国内になりそうですがハネムーンに行きたい」と照れくさそうに話した。

今年の大会から持ち時間が3分から4分に変わった。ぴんくは「僕は普段漫談の独演会で、1ネタ10~15分ぐらい使っているので、1分増えても変わらないかなと思っていたのですが、やってみると全然違った。起承転結もつけやすく、この1分が勝因だったかもしれません」と分析していた。

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