「オルレ」で海山の絶景満喫 韓国発祥のトレッキング、650人参加 長崎・南島原 

早崎瀬戸を望む半島一帯を散策する参加者(市提供)=南島原市口之津町

 長崎県南島原市口之津町の早崎半島一帯で3日、小道を歩いて歴史や文化に触れる韓国発祥のトレッキング「オルレ」が行われ、市内外の参加者約650人が南島原の絶景を満喫した。
 オルレは「家に通じる細い道」を指す韓国・済州(チェジュ)島の方言で、島内計437キロにわたる全27コースがある。日本でも「姉妹道」として2012年から九州オルレ、18年から宮城オルレが始まった。県内には15年に認定された南島原のほか島原、松浦・福島計3カ所のコースがある。
 この日は、九州オルレ認定地域協議会が主催。宮城県や九州各県の関係者も参加し、火山活動でできた早崎玄武岩や有明海など豊かな自然を楽しんだ。
 本場の済州島を含め、33カ所を巡った福岡県香春町の無職、加治忠一さん(86)は「南島原コースは起伏も少なく初心者に最適。オルレが長続きするためには地元小中学生をいかに巻き込むか。末永く愛されるコースになって」とエールを送った。  

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