「行けたら、後から行きます」→“I’ll go later, if…”上司もびっくり。行きたくない飲み会を〈華麗に断る〉ワンフレーズ【英語】

(※写真はイメージです/PIXTA)

不要な飲み会が減って喜んだのも束の間、コロナ禍が落ち着いたことでまた復活してしまった……と肩を落とす人も多いのではないでしょうか。嫌だ、行きたくない! そんなときは、「英語」で華麗に断るのもアリかもしれません。『ろくでもない英語の言い訳300』(ダイヤモンド社)より、今回は「飲み会前・飲み会中」に使える(?)ワンフレーズを紹介します。

「健康で文化的な最低限度の生活を送りたいので、定時で帰ります」

“I want to maintain the minimum standards of wholesome and cultured living, so I’ll be leaving the office on time.”

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――会社員の幸せの分岐点、「定時」。定時を境にして、会社員には悲喜こもごものドラマが生まれます。言葉通り受け止めるなら、所定労働時間をきっちり働いた以上、誰にとがめられることもなく退社できるはずです。

しかし、銀河系イチ空気を読む日本人にとって、周囲の視線や上司の圧に耐えられず、うっかり同僚の手伝いを引き受けたり、余計な外線を取ってしまったりすることで残業となり、帰宅後にひっそりと枕を濡らすのです。

◆◆◆軽やかに飲み会を断るフレーズ◆◆◆

「すみません、今日は残尿があるので、飲み会はパスします」

“Sorry, I have some residual urine today, so I’ll pass on the drinking party.”

――「そんなこと言わずに、ビールの利尿作用を利用しようぜ!」

「いいメロディが頭に浮かんだので帰ります」

“I’ve come up with a good melody, so I’m going to go home now.”

――「本当にいいメロディなら、後から思い出せるはずなので、もう少し付き合って」

「行けたら、後から行きます」

“I’ll go later, if I can.”

――「気遣い」「オブラート」「優柔不断」「空気」「匂わせ」など、日本人の四季折々の曖昧さが詰まったおなじみの返事です。表現は曖昧であるものの、意味としては「絶対行かない」とニアリーイコールという不可解さに外国人もびっくり。

「半勤交代」

半日おきに労働と休みを交互に取れるホワイトな職場。

「今日は無礼講という名の接待です。酒の力を借りて、大いに盛り上がっている雰囲気を醸し出しましょう! 乾杯!」

“On paper, today’s gathering is casual, but we all know it’s basically a client dinner. Let’s create an atmosphere of excitement with the help of alcohol! Cheers!”

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――無礼講とはご存じの通り、一時的に地位や身分の上下を取り払って楽しむという趣旨で始まるものの、全く取り払われずにあまり楽しめない宴会のことを指します。なんと鎌倉時代からあり、700年以上、身分が「下」の人間を苦しませています。本当に実行するならば例文のようにアルコールの力を借りましょう。適当にアルコールを飲ませて4次会くらいまで連れまわせば、入社2日目の新入社員でも勝手に無礼講となります。

◆◆◆飲み会中の非定番フレーズ◆◆◆

「俺のカクテルで表面張力の実験するなよ」

“Please don’t use my cocktail for surface tension experiments.”

――グラスの縁ギリギリまで注ぐ技術は、バーテンダーの腕の見せどころの一つでもあるようですが、酔っ払った同僚の悪ふざけのしどころとしても普及しています。

「嫌いだってことを再確認するために俺のレバー食べるなよ」

“Don’t eat my liver just to reaffirm that you hate it.”

――レバーはもちろん、パクチーやセロリ、ホヤやゴーヤなど、癖の強い食べ物は好き嫌いがはっきりわかれます。例文のような行為は飲み会で散見されますが、串で目を突かれる可能性もあるのでほどほどに。

飲み会中、彼は上司の前で人類ができ得る、最も低い姿勢を保ち続けた。

During the drinking party, he kept the lowest posture humanly possible in front of his boss.

――たぶん五体投地ですが、その上司はラマなんでしょうか。

「鬼の冗長」

組織の規律を緩めたり、効率性を低下させたりするために、心を鬼にして不必要で無駄な行動をすること。

中山
コンテンツクリエイター

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