ベイヒル名物6番の“悲劇” パー5で「10」に「12」

ジェイク・ナップに災難(Brennan Asplen Getty Images)

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 3日目(9日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)

故アーノルド・パーマーが生前に住んでいたベイヒルクラブの名物ホールは6番。円形の湖を反時計回りに半周する551ydのパー5にはイーグル、バーディチャンスがある一方で、大たたきのリスクも潜む。ことしは3日目までに2選手が2ケタのスコアを記録した。

前日2日目にはトミー・フリートウッド(イングランド)が「10」で終えた。フェアウェイからのロングアイアンでの2打目が左に曲がって水しぶきを上げ、その後2回の打ち直しもペナルティエリアに入った。結局8オン2パット。後半12番(パー5)でイーグルを奪っても、結局「80」として通算9オーバーで予選落ちした。

ムービングデーに災難が降りかかったのは、2週前の「メキシコオープン」で初勝利を飾ったジェイク・ナップ。まずはティショットで左に曲げて2回湖に入れ、5打目は右に曲げてまさかのOBになった。

“4回目”のティショット、7打目でようやくペナルティ地獄から抜け出したが、ボールは右サイドの深いラフへ。8打目でフェアウェイに出し、アプローチを挟んで10オン。5mから2パットで「12」でホールアウトした。「81」の大たたきで通算12オーバー。決勝ラウンド進出者で最下位の58位に沈んでいる。

2021年にはブライソン・デシャンボーが1Wでグリーン右手前のラフに運ぶ一打を見せて沸きに沸いたホール。なお、同ホールの最多ストロークは「18」で、1998年にティイングエリアからグリーンを狙い続けて6発“池ポチャ”したジョン・デーリーによるものだ。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

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