中国に帰るパンダとの別れを惜しむ韓国、日本をまねた企画が話題もネットは冷ややか

8日、韓国・ソウル新聞によると、パンダのプーバオ(福宝)の中国返還が来月3日に迫る中、返還後に「プーバオに会いに行くツアー」が企画されており話題になっている。写真は四川のパンダ基地。

2024年3月8日、韓国・ソウル新聞によると、韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダのプーバオ(福宝)の中国返還が来月3日に迫る中、返還後に「プーバオに会いに行くツアー」が企画されており話題になっている。

朝鮮日報が7日、「傷心のパンダファンのために、エバーランドが旅行会社と提携し、四川省のパンダ基地にプーバオに会いに行くツアーを企画している」と報じた。

京畿(キョンギ)道竜仁(ヨンイン)市のテーマパーク・エバーランドで2020年に生まれたプーバオは所有権が中国にあり、4月3日に返還される。今月3日の一般公開最終日には、最後に一目プーバオを見ようと大勢の人が訪れ、5分間の観覧のために4~5時間、列を作って待ったという。エバーランドがYouTubeで行ったライブ配信はリアルタイム視聴者5.9万人、累計視聴者数が58万人を記録した。

「プーバオ再会ツアー」は、上野動物園生まれで中国に返還されたパンダ、シャンシャン(香香)のケースが参考とされる予定だという。シャンシャンは昨年2月に返還され、現在は雅安碧峰峡パンダ基地で暮らしている。11月に一般公開され、日本ではシャンシャン再会ツアーが発売された。シャンシャンの誕生日の6月12日に合わせて訪問する「シャンシャンお誕生日ツアー」は完売したという。

四川省のパンダ基地は成都を中心に6カ所あり、プーバオの中国到着後、健康状態と基地の環境を総合的に考慮して、そのうちの1カ所が飼育場所に決定される。2カ月ほどの適応期間を経て一般公開される。

エバーランドでは、プーバオが中国に向けて出発する日に歓送イベントを行うことも検討しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「理解不能」「プーバオの話ばっかり。もういいよ」「商魂たくましいな」「やめときなよ。中国にお金を落としに行くことはない」「結局、プーバオファンの純粋な気持ちを金に結びつける気だよ」「韓国にまだパンダは4頭いるのに、どうしてそんなに騒ぐのか。中国まで会いに行ったら、プーバオが気付いて喜んでくれるとでも思ってるの?」など、冷ややかなコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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