高橋藍選手に教わった「とっておきの場所」イタリア・モンツァ公園を歩いた

取材に応じる高橋藍選手(左)モンツァ公園(右)=2024年2月27日、イタリア・モンツァで(撮影:多田千香子、以下すべて)

イタリアに2024年2月26日から10日間、行ってきました。ミラノではバレーボール日本代表の石川祐希選手、ローマではサッカー日本代表の鎌田大地選手が所属するセリエAのラツィオとACミランの試合を取材したほか、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の選手村建設地を駆け足で回りました。歩いて、会って、五感をフル回転させて仕入れた情報はこれからPen&Sports [ペンスポ] と、創刊準備中の旅メディアPen&Voyage[ペン・ボヤージュ]で随時、配信していく予定ですが、まずはバレーボール日本代表・高橋藍選手から直接教えてもらった地元のお勧めスポットを紹介します。(協力:エバー航空)

「めちゃくちゃ大きい公園で、リスもいますよ」

高橋藍選手はイタリアに渡って2シーズン目、ミラノに近い人口12万人の街・モンツァのチームに所属しています。取材したのは2023年2月末、欧州各国リーグ所属チームによるカップ戦・CEVチャレンジカップ決勝後でした。まだ熱心なファンが残るアリーナで試合について話を聞いたあと「モンツァでお気に入りの場所、お勧めスポットはありますか」と尋ねました。

すると高橋選手は目を輝かせて、「モンツァ公園ですね。めちゃくちゃ大きな公園で、歩くと1日で全部回りきれないぐらいなんですけど、公園のなかにF1のサーキットやゴルフ場、素敵なカフェもあります。自然たっぷりのとてもいい場所です。日本ではなかなか見られないリスもいますよ。ぜひ行ってみてください」と教えてくれました。(下に記事が続きます)

社会見学の生徒たちと一緒に

そしてその翌日、そのモンツァ公園(Parco di Monza)を実際に訪ねてきました。アリーナ近くの宿泊先から、バス2台乗り継ぎました。モンツァの旧市街地を抜けた先に、そのモンツァ公園はありました。公式HPによると1805年、皇帝ナポレオンの命によって設立され、敷地面積は約720ヘクタールもあるそうです。ニューヨーク・セントラルパーク(約341ヘクタール)の2倍、東京の代々木公園(約54ヘクタール)の13倍で、塀で囲まれた公園としてはヨーロッパ最大級となります。

毎年9月のイタリアGP(グランプリ)が開催されるサーキットが公園内にあるため、「フェラーリの聖地」の異名もあるとか。19世紀初めに設立され、かつて欧州の大部分を統治していたオーストリアのハプスブルク家ゆかりの王宮(Villa Reale)がランドマークになっています。

訪れた当日、フィレンツェからバスで生徒たち(中学生ぐらいでしょうか)が見学に訪れていました。宮殿前では「記念撮影のカメラのシャッターを押して」と引率の先生に頼まれました。

美しく開放的な公園で、高橋選手がモンツァに所属していなければ、高橋選手が教えてくれなければ、ここに来ることがなかったかもしれないと思うと、改めて「出会い」や「めぐりあわせ」の妙を感じました。みなさまもぜひ、北イタリアを旅する際は、モンツァ公園を訪れてみてください。王宮を見学するのは有料ですが1階にはカフェがあって、ここは無料で入れます。コーヒーやビール、ドルチェも楽しめますよ。(Pen&Sports編集長・原田亜紀夫

モンツァ公園

住所:Viale Brianza, snc, 20900 Monza MB, イタリア
営業時間:7:00~20:30(夏季は~21:30)
入場無料(王宮は8~10ユーロ)

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