「着実に勢いを増している」大坂なおみが出産後初のトップ15勝利を飾る!海外記者も高評価「素晴らしい勝利だ」

現地3月9日、女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月6日~17日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/WTA1000)のシングルス2回戦が行なわれ、大坂なおみ(世界ランク287位)は、第14シードのリュミドラ・サムソノワ(ロシア/15位)と対戦。7-5、6−3でストレート勝ちを収め、3回戦進出を決めた。

昨年7月の出産から驚くべきスピードでカムバックを果たし、完全復活に向けて一歩ずつ歩みを進めている元世界女王の大坂。試合を重ねるごとに調子が上向いており、今回のサムソノワ戦は、2022年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハードコート/WTA1000)準々決勝以来、約2年ぶりのトップ15勝利だ。

この結果には、海外記者からも称賛の声が続々。なかでも米著名テニスジャーナリストのベン・ローゼンバーグ氏は、自身のX(旧ツイッター)を更新すると、WTAの公式アカウントが公開したマッチポイントの動画を引用し、「カムバックが着実に勢いを増しているナオミ・オオサカの大きな勝利だ」と投稿した。
さらに、ポルトガルのスポーツ紙『Record』でテニス専門記者を務めるホセ・モルガド氏は、「18年大会女王のオオサカがサムソノワから素晴らしいトップ15勝利を飾り、インディアンウェルズ3回戦に進出した」と速報。「月曜には、エリス・メルテンス(ベルギー/28位)と対決する予定だ」と次の対戦相手を伝えている。

また今大会では、大坂以外にもアンジェリーク・ケルバー(ドイツ/607位)がトップ10勝利を飾るなど、母親としてツアーに帰ってきた選手の活躍が目立っており、データサイト『OptaAce』によれば、「WTA1000で250位圏外の2選手がトップ20を破るのは、09年以来」だという。これには、モルガド氏も「(彼女たちは)通常のトップ250圏外と違う…」と反応を示していた。

構成●THE DIGEST編集部

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