米アカデミー賞、ゴジラ有力か 山崎監督「期待しても良い」

撮影に応じる山崎貴監督(左から2人目)ら「ゴジラ―1.0」のスタッフ=9日、ロサンゼルス(共同)

 【ロサンゼルス共同】米アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日午前)、ハリウッドで開かれる。映画界最大の祭典を前に、候補作「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」の山崎貴監督や、「PERFECT DAYS」のビム・ベンダース監督、役所広司さんが9日、取材に応じた。

 「ゴジラ―」は地元紙などで視覚効果賞の受賞が有力と予想され、山崎監督は「期待しても良いんだなという状況。浮かれないように」と笑顔を見せた。米国の観客の反応は上々といい「怪獣映画を見に行ったら人間ドラマだった、というのが良かったのかも」と分析した。

 国際長編映画賞候補の「PERFECT―」主演の役所さんは「監督との長い旅が明日で最後かと思うと、少し寂しい」と名残惜しそう。ベンダース監督は「米国人はアカデミー賞をよく競馬に例えるが、他の馬は速そう。でも僕らの馬は良い馬で、大好きな馬です」と、ほほ笑んだ。

 日本作品は他に、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞部門に候補入りしている。

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