年収「600万円」はお金持ち?40~50代で一般的な世帯の「年収」はいくら?

40〜50代の平均年収

まずは、40〜50代の平均年収を見てみましょう。

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、年齢階層別の平均給与が発表されています。
40〜50代における一人当たりの平均給与(男女計)をまとめると、表1の通りです。

表1

※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成

表1によると、40〜50代の平均年収は、およそ500〜550万円ということが分かりました。
このことから、年収600万円は平均年収と比べて、収入が多いほうだといえるでしょう。

また同資料では、年収600万円以上ある方の割合(男女計)が22.6%というデータもあります。
そのため、年収600万円は、上位約2割に分布していることが分かります。

世帯主が40〜50代における世帯の平均所得金額

次に、世帯主が40〜50代の場合における世帯の平均所得を見てみましょう。

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」では、世帯主の年齢階級別に見た1世帯当たりの平均所得金額が発表されています。

表2

※厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」を基に筆者作成

表2より、世帯主が40〜50代の場合、世帯の平均所得金額はおおよそ730万~740万円ということが分かりました。

ただし、世帯の一人当たりの平均所得金額はまた違います。
世帯主が40代の世帯であれば、年収239万5000円、世帯主が50代であれば、年収291万9000円です。

世帯の平均所得金額は700万円を超えていますが、世帯一人当たりで見ると、半分以下の平均所得金額といえるでしょう。
ただし、性別によっても年収に差が見られますので、上記の数値はあくまでも平均値です。

40〜50代で年収600万円は平均値よりも高い

年収600万円は、40〜50代の平均年収を上回っていることが分かりました。
さらに年収600万円以上の割合は2割程度ですので、全体の平均から見ると、お金持ちといえるかもしれません。

個人の年収を比較すると、600万円は平均以上ですが、世帯一人当たりの収入で考えると、家族構成によっては平均所得を下回る可能性があります。

年収600万円の方が現在も将来も安心して暮らすには、個人だけではなく世帯収入や家族構成も踏まえて、収入と支出を考えましょう。

出典

[国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
(第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
(第16表)給与階級別給与所得者数・構成割合(23ページ)](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf)
厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 図10 世帯主の年齢階級別にみた1世帯当たり-世帯人員1人当たり平均所得金額(10ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社