この先は日に日に気温上昇 東京20℃予想で桜の成長進む 北日本や北陸は融雪災害に注意

東京の週間予報(ウェザーマップ)

 この先は日に日に気温が上昇し、各地で春の暖かさとなる。東京は最高気温が20℃予想の日もあり、桜が開花に向けて成長しそうだ。一方、北日本や北陸など積雪の多い地域では、融雪災害に注意が必要となる。

週後半は4月並みの暖かさ

17日(日)までの天気と気温(ウェザーマップ)

 東京で雪が降り、北日本や北陸で積雪が増加するなど、ここ数日はまだまだ冬らしい天気が続いている。ただ、このさき一週間は日に日に気温が高くなる予想。12日(火)から13日(水)にかけては一時的に寒気が入るため、気温がやや下がる所もあるが、週の後半は各地で気温が上昇する。16日(土)の最高気温は東京や名古屋で20℃と、4月中旬並みの予想。北陸や東北でも15℃に届く所があるなど、広い範囲で春の暖かさとなる。

あと一週間あまりで 桜が開花

さくら開花前線(ウェザーマップ)

 「600℃の法則」というものがある。これは、2月1日以降の最高気温を足した合計が600℃に達すると、桜が開花するという法則だ。東京の2月1日から3月10日までの最高気温を足すと、483.6℃に。その後11日(月)から17日(日)までの予想最高気温も加えると594.6℃で、ほとんど600℃になるため、いつ桜が咲いてもおかしくない。
 ウェザーマップの桜開花予想では、東京で18日(月)と、本州で最も早く咲く予想だ。それに次いで、名古屋や福岡では19日(火)に予想されるなど、関東から九州を中心に続々と開花する。あと一週間あまりで、本格的に春の訪れを感じられそうだ。

北日本や北陸 融雪災害に注意

 

10日(日)午後5時の解析積雪深(ウェザーマップ)

北日本や北陸では、この暖かさで融雪災害のおそれがある。9日(土)から10日(日)にかけてまとまった雪となり、24時間で50センチ降った所もあるなど、真冬の天候となった。各地で積雪がさらに増加した状況だが、積雪の多い地域でも週の後半は気温が上がる予想。なだれや屋根からの落雪、融雪による土砂災害や洪水に注意が必要だ。
(気象予報士 小林雅美)

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