“日本一かわいい剣道女子”の佐藤あかりがYouTubeで伝えたいこと

剣道で全国大会3位という異色の経歴を持ち、地元・大分県のサッカークラブ「大分トリニータ」の公式宣伝部員も務めるなど、タレントとして注目を集めている佐藤あかり。“日本一かわいい剣道女子”というキャッチコピーの通り、洗練されたビジュアルと剣道の実力を兼ね備えており、YouTubeチャンネル『剣道まっしぐら!』では持ち前のスキルを発揮している。

ニュースクランチのインタビューでは、彼女の生い立ちから剣道への向き合い方などを語ってもらった。

▲佐藤あかり【WANI BOOKS-“NewsCrunch”-Interview】

剣道との出会いは…騙されました(笑)

――“日本一かわいい剣道女子”として注目を集めている佐藤さんですが、このキャッチコピーについてはどう思われているんですか?

佐藤あかり(以下、佐藤) そんなバナナ~~! と、最初はびっくりしたんですけど……(笑)、かわいい子がたくさんいる芸能界で生き残るためには、自分の武器が必要だと思っていたので「日本一かわいい剣道女子」というキャッチーなフレーズをいただけたことは、すごくうれしかったです。最近はいろんな場所で言ってもらえるようになってきて、少しずつ広がっているのを実感しています。

――一度聞いただけで印象に残りますよね。佐藤さんのこれまでをお聞きしたいのですが、芸能界には憧れはあったのでしょうか?

佐藤 じつはあまりなかったんです。小さい頃から剣道一筋だったんですけど、一度だけ地元でミュージカルをやってみたことはありました。ただ、芸能界で活躍したいという夢はなくて、ずっと剣道を中心に生きていくんだろうなと、なんとなく思ってました。大学に入ってから就職活動をしていたときに、たまたま今の事務所の社長さんから声をかけていただいて、やってみることに決めました。

――芸能界という場所に不安はなかったんですか?

佐藤 そんなに悩まなかったです。あまり深く考えずに始めましたね。

――小さい頃から突っ走るタイプだったりしたのでしょうか?

佐藤 まさにそうでした(笑)。木に登ったり、川で遊んだりしているような子どもでした。サケって川を登っていくじゃないですか。それを見たときに私もやってみたくなって、川に飛び込んだんですよ。そしたら、頭を打って救急車で運ばれてしまったんです。兄も一緒にいたんですけど、まさか本当に飛び込むとは思っていなかったみたいで……。何かに興味を持ったら、すぐに行動に移してしまうような活発な子でしたね。

――剣道はいつから始めたんですか?

佐藤 4歳からやっています。もともと兄がやっていたので、母と一緒に見学に行ったんです。そしたら、剣道の先生から「お菓子あげるからやってみない?」と言われて、お菓子が食べたくて始めました。それが剣道との出会いですね。まんまと騙されました(笑)。

▲剣道との出会いを教えてくれた

――それがきっかけではあったけれど、これまで長く続けられたのは楽しかったからですよね?

佐藤 そうですね。みんなでひとつの目標を追うことが大好きなので、今でも続けていられるんだと思います。

SNSはめちゃくちゃ苦手なんです

――ここまで長いあいだやってきたなかで、佐藤さんが感じている剣道の魅力はどんなところにあると思いますか?

佐藤 高校1年生のときにはレギュラーにも入れていなかったんですけど、監督の言葉を信じて頑張っていたら結果がちょっとずつ出てきたんです。芸能界に入ってからも、オーディションに落ちようが、何を言われようが、自分を信じて頑張ったら結果に表れる、そういう感覚を持ち続けられるのは、剣道をやっていたからなんだなろうなと思っています。剣道は私をメンタル的にも成長させてくれました。

――剣道が芸能界で武器になるという見通しはあったんですか?

佐藤 まったくなかったです。そもそも芸能界のことを甘く見ていて、事務所に入ったらお仕事があるものだと思っていたんです。でも、いざ入ったら厳しい世界で……。最初は剣道が好きなだけだったんですけど、「剣道を武器にしたら強いんじゃないか」と気づきました。でも、私は剣道を仕事のために使うのはあまり好きではないので、仕事以外でも道場に通って練習をしたり、これまで通り真剣に向き合うようにしています。

――TikTokでは「剣道あるある」も投稿されていますが、SNSの投稿に関して何か意識されていることはありますか?

佐藤 正直に言うとSNSがめちゃくちゃ苦手なので、あまり見ないんです。だから、いま何が流行っていて、これをやったらバズるみたいなことはわからないのですが、剣道をやっている友達に連絡してTikTokの流行りを聞いてアドバイスをもらったり、社長の意見を取り入れたりして、なんとか頑張ってます。

――ここまで反響が大きくなるとは思っていましたか?

佐藤 全く思っていませんでした。たぶん私だけではなくて、皆さんもびっくりしているんじゃないかなと思います。今でもあまり実感がないのですが、見てくれている皆さんに感謝ですね。結果的に私の大好きな剣道が広まってくれて、とてもうれしいです。

――佐藤さんがタレントとして活動するモチベーションになっているのは、「剣道を広めたい」という思いなんですね。

佐藤 そうですね。知名度が上がって芸能界で活躍できたら、自分の発信の影響力も大きくなってくるじゃないですか。「剣道の魅力をみんなに知ってほしい」という思いがあるので、私の活動を通して知ってもらえたらいいですね。

▲大好きなメロンクリームソーダを食べてひと休み

需要があればグラビアをやっていきたい

――“日本一可愛い剣道女子”としてグラビアにも出演されていますが、もともとグラビアには挑戦してみたかったんですか?

佐藤 グラビアは想像していませんでしたね。特にやりたいわけでもなかったのですが、苦手とかイヤだという気持ちもなくて。タレントとして活動していくなかで、グラビアにも挑戦したほうが自分にとってプラスになると思ったので始めました。

――初めての撮影は緊張しませんでした?

佐藤 しなかったですね。むしろ、新鮮なことばかりで楽しかったです。プライベートでプールとか温泉に行くほうが恥ずかしいかもしれないです(笑)。

――自分のグラビアはご覧になりましたか?

佐藤 見ました。これまでは自分の出ている番組とかをは見ないタイプだったんですけど、グラビアで売れている方のインタビューを読んでいると、皆さんご自身のグラビアを見て研究しているんですよね。私にはそういうところが足りないのかなと思って、積極的に見るようになりました。

――グラビアはこれからも続けていきたいですか?

佐藤 需要があればやっていきたいです! ネットニュースとかを見てみると、ありがたいことに皆さんから反響をいただくので、これからもいろんな形で披露できたらうれしいです。

――グラビアとしての活動のほかに、現在は『剣道まっしぐら! - Enjoy Kendo seriously-』というYouTubeチャンネルにレギュラー出演されていますね。収録はいかがですか?

佐藤 スタッフの皆さんが「そのままでいいよ」と言ってくださるおかげで楽しくやれています。企画で試合があったりすると、そこに向けてしっかり稽古を積んで準備をするようにしています。仕事という感覚ではなくて、剣道と心から向き合うことで、映像を通して剣道の魅力がより伝わると思うので、そこは意識しています。

――これまでテレビやYouTubeに出演されて、印象に残っている方はいますか?

佐藤 『剣道まっしぐら! - Enjoy Kendo seriously-』で共演している渡辺正行さんをすごく尊敬しています。泊まりのロケも多いので長い時間一緒にいることが多いのですが、リーダー(渡辺さん)はカメラが回っていないときでも、剣道に一生懸命に向き合っているんです。

あれだけ芸能界で活躍されている方なのに、私に対しても優しく対応してくれたり、いろいろなアドバイスもくれたりして、人間としてステキな方だなって。私もリーダーみたいな存在になりたいですね。

私の作ったお味噌汁は美味しいですよ

――これまでの人生で転機といえる出来事はありましたか?

佐藤 正直、高校時代の剣道を超えるほど「私は絶対にこうなるんだ!」という、明確な強い意志や目標が持てず過ごしていました。

家族からは、25歳までに結果が出なかったら芸能界はやめるよう言われていたのですが、25歳になったタイミングで「まだやめたくない。今の事務所で一緒に頑張ってくれている社長やスタッフさんと一緒に夢を叶えたい! 私はこの仕事が大好き!」という自分の強い意志に気がつきました。

それからは、意識だけではなく行動も変わっていき、毎日スタッフさんと話し合いを重ねて、営業も全部一緒に行ったり、ドラマやバラエティーも積極的に見るようになったり、苦手なSNS(X)も毎朝ツイートすることを心がけるようになりました。この事務所で夢を叶えたい! このお仕事が大好き! という自分の強い意志に気づけたことが大きな転機だったと思います。

▲芸能界で活躍するために頑張ります!

――佐藤さんの趣味についても聞かせてください。釣りがお好きだそうですね。

佐藤 大好きです。父親が漁師をやっていたので、小さい頃にはよく船に乗っていました。今でも大分に帰ったら必ずアジ釣りに行きます。めちゃくちゃ美味しいんですよ!

――お料理も得意だとか。

佐藤 得意なんですけど、最近はちょっとサボり気味です(笑)。でも、高校生の頃は毎日お弁当を作っていたので、ある程度の料理はできますよ。

――得意料理は?

佐藤 お味噌汁です! 私のお味噌汁を食べたらみんなメロメロになると思います(笑)。ほんとに美味しいんです。出汁から作るので、最近は時間がなくて作れてないんですけど、食べたら感動すると思いますよ。もうすごいんですから!

――そこまで言われると、食べてみたくなりますね(笑)。では最後に、佐藤さんはこれからどうなっていきたいですか?

佐藤 “誰かみたいになりたい”というのはないんですけど、信頼している周りの方と一緒に芸能界で成功していきたいです。今はありがたいことにタレントとしてキャッチフレーズがあって、とても恵まれていると思うので、まずは『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系列)に出演することが目標です。そのためにも、今いただいている仕事に真面目に向き合っていきたいです。

(取材:川崎 龍也)


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