裏稼業で働く孤独な男 殺された恋人の妹と復讐の旅 小路紘史監督作「辰巳」予告

2024年4月20日より劇場公開される、自主映画「ケンとカズ」で第28回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した小路紘史監督による8年ぶりの新作映画「辰巳」の、本予告が公開された。

本予告は、辰巳が生業(なりわい)とする“裏稼業”の描写から始まり、辰巳の運命を左右することになる葵のじゃじゃ馬ぶりが映し出される。そんな中、「暴走する狂気が世界をのみ込んでいく」というテロップとともに、葵の姉で辰巳の恋人・京子を殺害した狂暴な竜二の姿が描き出されていく。その後も、にらみ合い、つかみ合い、怒号、暴力、破壊、暴走、銃撃と、3人を待ち受ける過酷な運命を予感させる映像が見られる。

「辰巳」は、希望を捨てた男と復讐を誓う少女によるジャパニーズ・ノワール。裏稼業で働く孤独な辰巳(遠藤雄弥)は、ある日元恋人・京子(龜田七海)の殺害現場に遭遇する。一緒にいた京子の妹・葵(森田想)を連れて、命からがら逃げる辰巳。片や、最愛の家族を失い復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追う。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行することになった辰巳は、彼女に協力するうち、ある感情が芽生えていく。

主人公・辰巳役には、「の方へ、流れる」「ONODA 一万夜を越えて」などの遠藤雄弥。ざんげにも近い悲しみを抱え、希望なき世界を所在なく生きる辰巳を演じる。最愛の人を失い絶望のなかで行き場のない怒りを復讐に変える少女・葵役を「アイスと雨音」「タイトル、拒絶」「わたし達はおとな」などの森田想が務める。ほかに、後藤剛範、倉本朋幸、松本亮、龜田七海、藤原季節が顔をそろえる。

【作品情報】
辰巳
2024年4月20日(土)より、渋谷ユーロスペース他全国ロードショー
配給:インターフィルム
©小路紘史

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