牛乳配達にすると、スーパーで購入するより安くなりますか? やっぱり瓶で飲むほうがおいしく感じます…!

宅配牛乳の相場

瓶牛乳を自宅まで届けてくれる宅配牛乳の相場はどれくらいなのでしょうか。代表的な乳飲料メーカー、雪印メグミルク、小岩井乳業、明治乳業の牛乳が1本あたりどれくらいになるのか比べてみましょう。なお、雪印メグミルクと小岩井乳業の牛乳はオープン価格のため、価格を公開しているある販売店の情報を例にとります。

雪印メグミルク牛乳は180ミリリットルで税込み120円、小岩井農場3.7牛乳特選宅配専用は200ミリリットルで税込み130円です。1ミリリットルあたりに換算すると、雪印メグミルク牛乳は約0.67円、小岩井農場牛乳は0.65円になります。

明治牛乳は公式ホームページに、宅配商品を1日1本(180ミリリットル)、30日間契約すると、1ヶ月あたり3800~4900円(税抜き)と書かれており、税込み表示にすると1ヶ月あたり4104~5292円になります。1日あたりに換算すると、136.8~176.4円です。1ミリリットルあたりに換算すると、0.76~0.98円です。

小売物価統計調査から見た牛乳の価格

小売物価統計調査(2024年1月)によれば、1000ミリリットルの牛乳の東京都区部における小売価格は255円です。1ミリリットルあたりに換算すると0.255円です。

宅配牛乳は東京都の牛乳の小売価格と比べて、安いものでも2.5倍以上の価格になっています。単純に価格の面だけで見ると、宅配牛乳よりスーパーで販売されている牛乳を購入するほうが安いということが分かります。

宅配牛乳の魅力とは

価格面ではスーパー等で購入する牛乳より高いものの、宅配牛乳には多くの魅力があります。

・毎日届くので切らせてしまうことがない
宅配牛乳であれば毎日届くので、うっかり切らせてしまうことはないでしょう。配達の頻度も毎日ではなく、隔日など都合に合わせて選べます。

・重い牛乳を運ばずに済む
牛乳1000ミリリットルは、意外と重さがあります。スーパーに買いに行く場合は、自分で運ばなければなりません。高齢者やエレベーターのない集合住宅の高層階に住んでいる人、重いものを持つことが難しい体調の人などにとっては負担が大きいです。宅配牛乳なら玄関先まで届けてくれるので、自分で運ぶ手間が省けます。

・毎日新鮮な牛乳を飲むことができる
宅配牛乳は、毎日新鮮な牛乳を届けてくれる魅力があります。1000ミリリットルの紙パックの牛乳は、どうしても紙パックのにおいが牛乳に移ってしまいますが、宅配牛乳は瓶に入れられているので、においが移ることもありません。

・宅配だけで購入できる商品がある
宅配牛乳のサービスでは、宅配だけしか販売されていない商品を購入できるメリットがあります。カルシウムや鉄分など栄養を強化した商品も多いので、健康に配慮したい人にとっては魅力的です。

宅配牛乳は価格的には割高だがそれに見合う魅力がある

単純に価格面だけで見れば、宅配牛乳よりスーパーで販売されている牛乳のほうが割安です。しかし、宅配牛乳は自宅まで毎日届けてくれるので、牛乳を買いに行く手間が省けます。また、一人暮らしの人は1000ミリリットルの牛乳を購入しても飲みきれないこともあるでしょう。

宅配牛乳なら毎日飲みきれる容量で新鮮な牛乳を届けてくれます。一人暮らしの人や買い物に行くことが難しい人、健康に留意したい人には宅配牛乳は魅力的でしょう。

出典

総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2024年1月 統計表2 主要品目の東京都区部小売価格【2023年1月~2024年1月】「1001 うるち米(単一原料米、「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社