福井県越前町梅浦の国道365号「梅浦バイパス」が3月10日、開通した。道幅が狭く、急勾配や急カーブが連続する区間にループ状の新たな道路が整備され、安全性や快適性が向上。丹南地域中心部への交通の利便性も良くなり、さらなる観光誘客、産業振興に期待がかかる。
新バイパス道路は同町織田から越前海岸へと抜ける山間部に整備された。現在の道路は道幅の狭さや線形不良が原因で、ドライバーの安全な通行に支障をきたしていたため、県が2011年度から整備に着手。13年がかりで完成させた。
総延長は1220メートルで、2本の橋(計341メートル)とトンネル(215メートル)を含む。県内では珍しい大きく円を描いたようなループ状の構造が特徴で、カーブが緩やかになり急勾配も解消されたことで走りやすくなった。道幅は9メートルで、現道より3メートル広がる。総事業費は82億5千万円。
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国道365号は、石川県加賀市を起点に福井県や滋賀県、岐阜県を経て三重県四日市市を結ぶ幹線道路。