県内企業の正社員採用 人材獲得競争が激化

2023年度に正社員を採用した県内企業への調査で、約3割の企業が「人数も水準も希望を満たしていない」と答え、人材獲得競争が激しさを増していることがわかりました。

これは、南都経済研究所が県内の294の企業に調査したものです。それによりますと、今年度に新卒の正社員の採用を行った企業は27.9%で、前年度より3.6ポイント低下した一方、中途採用を行った企業は61.6%で、前年度より2.4ポイント上昇しました。

特に、新卒採用を行った企業のうち、「希望する人材を十分な人数分だけ採用できている」とした割合が前年度より低下しており、新卒採用を計画しても十分な採用ができず、中途採用で補ったものと見られます。

また、来年度2024年度の正社員の求人では、約7割の企業が新卒や中途の採用を計画しており、3年連続で採用拡大の動きが見られます。

調査した南都経済研究所では「人材獲得競争が一層激しさを増す中、今後は、大手企業で進む賃上げの影響にも注視したい」としています。

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