中国のショートドラマの市場規模 2027年に2兆円相当突破の見通し

リサーチ会社の艾媒諮詢によれば、2023年にはショートドラマの市場規模が373億9000万元に達しました。2027年には1000億元の大台を突破する見込みとのことです。

リサーチ会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)によれば、2023年にはショートドラマの市場規模が373億9000万元(約7800億円)に達しました。2027年には1000億元(約2兆800億円)の大台を突破する見込みとのことです。

テンポが速くて物語が“バツグン”なショートドラマは昨年、中国で大ブレイクし、今も視聴者数が急増しつつあります。最も代表的な作品の『我在80年代当後媽(80年代の継母になった)』はまれに見る爆発的な人気を呼びました。1980年代を舞台にしたこの作品は、女性の成長に焦点を絞りし、現代の大学生がタイプスリップして1980年代にさかのぼり、バツイチの養豚農家の男性と結婚し、自らの奮闘努力を経て幸せな生活を手に入れる物語です。配信初日には視聴者から2000万元(約4億1600万円)以上の視聴料を獲得しました。

ショートドラマブームは商業モデルの多元化によるものだとみられています。題材はより豊富多彩で、従来型の婿養子や生き返り、苦しい恋、復讐といった題材にとらわれず、都市や観光など、人々の身近な生活に関する内容が盛り込まれるようになりました。また、監督や脚本、俳優、衣装やメイクなどもレベルが全面的に向上しました。さらに、政策面の支援から、業界団体や配信プラットフォームなどはさまざまな奨励支援措置を打ち出して、若いクリエイターを奨励・支援していることも、クリエイターなどが精力を創作に集中できるようになったことも、ショートドラマの質の向上に結びついているとみられます。(提供/CRI)

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